Foot ball Drunker 〔24〕visiting 『London Stadium』ロンドン / イングランド◇

拘りのカレーづくりと悪い人達

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コロナ禍で外出外食を控えるようになり、仕方なく始めたのが自炊。市販カレールーは使わないので、大量の玉ねぎスライスを原型がなくなるまで煮込んでとろみを出す。スパイスの調合はさほどこだわらないが人参はバターと煮込み、一番のこだわりはジャガイモ。出来るだけ大きく切り荷崩れしない絶妙な火のとおりに気をつかう。ビーフがメイン具材なら焦げ目をつけて赤ワインで煮込むから最低三つのコンロが必要。自宅に帰る時間がほとんどない元の生活に戻った今振り返れば自分にとって料理はほとんど趣味だった。
自分の趣味を当てはめ『〇〇の好きな人に悪い人はいない』と流布する輩は珍しくない。筆者が断言できるのは『サッカー好きに、悪い人少なからず』。口が割けても悪い人はいないのフレーズなど出てこない。


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ヨーロピアン三大カップの時代を知る世代には、UEFAカンファレンスリーグ創設も大して抵抗がない。写真のUEFAカップウィナーズカップがが創設されたのは1960年。初代覇者フィオレンティーナで幕を開いた歴史が、現ヨーロッパーグに吸収される形で閉じたのは1999年。

昨季ウエストハムは、フィオレンティーナとのファイナルを2-1で制し58年ぶりの国際タイトルを獲得。1976年UEFAカップウィナーズカップ以来の決勝戦、この時涙を飲まされた相手も紫色のRSCアンデルレヒト。昨年のグループステージ連勝で借りを返しているが、古すぎて借用書も期限切れのはず。

そのヴィオラ戦は、クリスティアーノ・ビラギ:Cristiano Biraghi【1992年9月1日生】がハマーズサポーターの愚行で頭部流血。加えて試合後のピッチ乱入。5万8千ユーロの罰金が科せられた。更に出場権を獲得した今季のヨーロッパーグも1試合のアウェイチケット販売禁止。


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5大リーグと他国との経済格差拡大を是正しようと新設されたカンファレンスリーグだが、今のところ目論見は外れて過去二大会のファイナリストは、フェイエノールトを除いて、英伊のクラブ。
健闘しているのは、スイスのバーゼル。初年度オリンピック・マルセイユの前にベスト16で敗退。〔写真は、レキップ紙面〕。昨季の相手はニースに変わったがフランス勢に雪辱。フィオレンティーナとの延長戦の末ベスト4で力尽きた。


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昨季欧州連覇に挑んだカンファレンスリーグ王者 ジョゼ・モウリーニョ:José Mourinho【1963年1月26日生】のローマは無念のヨーロッパリーグ準優勝。ドイツ語の記事にゲッサーを添えカバー写真も。当初ブダペスト入りしているはずが空路を断たれ急遽予定キャンセル。アクシデントで足止めを食らったウィーンからはウエストハムサポーターのお二人とプラハまで呉越同舟。否、彼らは悪名高い連中とは一線を画すから呉越同舟の表現は不適切か。


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愛情が強いのはわかるが、自身の価値観と社会的良識のギャップが理解できない点では、フーリガン的サポーターとストーカーは同じ穴の貉。

変わりゆくイーストロンドンの風景

第24話は現在ウエストハム・ユナイテッドの本拠地。6万人を収容できるオリンピックスタジアム。2012年五輪開催時は開閉会式と陸上競技種目が行われた。


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