no-image

転換点となる今夏のセヴィージャ 〜日本代表MF清武弘嗣が加入するスペインの強豪の現在地

 セヴィージャを語る上で外せないのは、「世界最高の強化担当」とも評価される、ラモン・ロドリゲス・ベルデホ=通称“モンチ”SD(スポーツ・ディレクター)の存在だ。
 2000年夏にモンチ氏がやってくるまで、セヴィージャは1部リーグと2部リーグを行き来するエレベータークラブだった。それどころか、放漫経営がたたり、クラブ施設内の電気代すら払えないほどの深刻な経営危機に直面していた。
 しかし、選手の移籍金ビジネスの高騰に着目し、モンチ氏主導の下で無名の有力な若手選手を、「安く買って、高く売る」というポリシーを貫いてチームを強化し始めた。
 ダニエウ・アウべスやイヴァン・ラキティッチ、アドリアーノやセイドゥ・ケイタなど、「外様はチームに適応しにくい」というジョゼップ・グアルディオラ時代から現在に至るまで、バルセロナには多くの有力選手を高額な移籍金で送り込んだ。額面通りに活躍ができるので、「高い」とは思わせない。
 また、移籍金収支で得た資金は育成組織への投資でも成功を収めた。現チームの10番を着るMFホセ・アントニオ・レジェスや、レアル・マドリーのDFセルヒオ・ラモス、マンチェスター・シティのMFヘスス・ナバス、リヴァプールのDFアルベルト・モレーノなどスペイン代表にも多くの選手を輩出している。