イリオウポリス戦は四分後アウェーチームに追いつかれ同点でハーフタイムに。すると指揮官は後半頭から二枚カードをきる。右サイドハーフと右のボランチを入れ替えて4-2-3-1は変わらず。入ったのはムスタコプロスと負傷で十月から長期欠場を強いられ前節復帰したばかりの27番ティエリー·モウティー二ョ:Thierry Moutinho【1991年2月26日生】。両親はポルトガル人でも本人はジュネ-ヴの出身。U16スイス代表のユニフォ-ムに袖を通していた当時はストライカ-。’11年6月イタリアとのU20の親善試合からはセルヴェット所属ながら 両親の祖国ポルトガルへと鞍替え。才能の宝庫、原石が国内に転がる同国が国外の選手を招集するのは意外と珍しいケ-ス。スペイン二部のアルバセテ、マヨルカ、テネリフェと渡り歩きラ·リーガ二部では九十八試合に出場。’17年から’20年まではCFRクルージュとFCSB所属でルーマニアに。‘19年にはUEFAヨーロッパリーグプレーオフまで勝ち進んだがプレーオフで涙を飲む。相手はポルトガルのヴィットーリア·ギマランイス。現在はGSLのAEラリッサに所属し
ている。
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中盤の底でのバランサー、ゲームメークにも長けたマティージャ、攻撃は内·外·前でフィニッシャ-もこなすモウティーニョ。このイベリアコンビはスペイン語で意思の疎通も問題なしだろう。ところがである。後半の開始僅か二分、前半一枚イエローが出されていた右サイドバックにこの日二枚目が突きつけられた。仕方なくトップ下を削り三人目の交代でディフェンスの枚数をキープする采配。ドローで上出来のこの展開で後半開始15分モウティーニョがゴール。この虎の子の一点を一人少ないながらも三十分間粘り強く守りきった見事な勝利。南部グループを首位でフィニッシュして南北上位五チーム計十チームによるプレーオフで優勝。十八年もの歳月を要して返り咲いたGSLだったのだが。
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