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J1第26節 ガンバ大阪vsサガン鳥栖

【ベンチ入り】GK16.河田晃兵、DF6.金正也、23.内田裕斗、MF17.明神智和

4試合連続完封勝利もサイドバック全滅の不安〜ジェソクの早期復帰、大森の9試合ぶり先発復帰で解消

 ガンバはブラジルW杯による中断をリーグ16位と言う降格圏で迎えたものの、中断明け後の5連勝で一気に盛り返し。その連勝ストップ後はやや停滞したものの、新潟を5-0で粉砕して復調し、カップ戦含めた5連戦の過密日程へ突入。そのカップ戦ではナビスコカップの準々決勝で阪神ダービーとなる神戸との対戦を2試合合計4-1で勝利して準決勝進出。
 
 続いて迎えた天皇杯の4回戦ではJリーグを2連覇している広島と対戦。各代表戦招集により主力欠場やリーグ戦を見据えた温存もあって、両チーム大幅にメンバーを入れ替えた試合となったものの、ガンバは中盤をダイヤモンドで組む新たなオプションによる広島対策を成功させて1-3と勝利し、ベスト8進出。直後のリーグ戦でも広島相手にダイヤモンド型の中盤が機能して連勝し、実にリーグで唯一のJ1リーグ、ナビスコ、天皇杯の3冠の可能性を残しています。
 
 さらに、”大阪ダービー”で岩下欠場の不安を感じさせない丹羽の集中したDFラインの統率で2-0と完封。中2日で迎えた前節・清水戦も押し込まれながらも0-3の”結果的快勝”で4連続完封で4連勝。
 その清水戦は”予想通り”にターンオーヴァーが敢行されましたが、この日はこれまた予想通りにFWパトリックが先発復帰。
 また、長期離脱していたMF大森が9試合ぶりに先発復帰。そして、前節負傷交代したジェソク、欠場した米倉、この日は累積警告で出場停止となった藤春と全滅も覚悟されたSB陣は、米倉が体調不良から復帰して右サイドへ入り、ジェソクは左サイドで早期復帰して対応。
 また、ジェソクはなんとなんと4試合連続でサイドを替えての先発出場となりました。恐れ入ります

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【マッチレポート】今季ベストゲームとも言える主導権を握る前半

 サガン鳥栖は毎年シーズン前の過酷なキャンプで培う豊富な運動量で局面局面の数的有利を取りながら、ボール際の競り合いの強さを活かしたボール奪取からの反転速攻。
 または最前線の長身FW豊田陽平を狙ったロングボールやセットプレーでの攻撃が持ち味で、2012年にはJ1初昇格元年に最終節まで3位をキープしての5位という躍進を果たしました。J2時代から選手・下部組織コーチ・強化部長・コーチを歴任し、J1昇格からJ1での躍進も成し遂げたユン・ジョンファン監督の下で一貫したサッカーをしながらチーム力を積み上げ、徐々に戦力も集まって来ていました。
 そして、今季は元ガンバ戦士の元日本代表の左SB安田理大やMF谷口博之という実績十分の実力者を加えて開幕から首位争いを演じる大躍進。特に左サイドの安田&キム・ミヌのコンビはリーグ最強の破壊力とバリエーションを誇ると言っていいでしょう。

 しかし、チームが首位になった8月頭に不可解かつ不明瞭な理由でユン監督を解任。吉田恵コーチが監督に昇格し、ポゼッションも取り入れたサッカーを導入するも監督交代後は2勝1分4敗と急降下。前節の清水と共に鳥栖は迷走しています。
 もっとも、その鳥栖相手にガンバはJ1で通算3戦3敗と”天敵”となっています。

 試合の方はキックオフから両者共に優勝の可能性のある上位争い直接対決らしい慎重な入り方を選択。
10分、鳥栖の水沼が右サイドからファーサイドへの大きなクロス。米倉が鳥栖のエースFW豊田を倒しPK献上。豊田が自ら蹴り、GK東口の逆を突いて決め0-1。ガンバにとって5試合ぶりの失点&先制失点。

 それでもガンバは13分、右サイドで宇佐美→米倉→阿部と繋いでのクロスをパトリックがニアでつぶれ、後ろから入って来た大森がシュートを合わせるなど連動した攻撃を仕掛けていました。
 また、23分には丹羽がサイドチェンジ兼任のロングフィードを左サイドの宇佐美の足下へ収めると、宇佐美が個人技で打開して強烈なシュートで日本代表GK林を強襲するなどバリエーションのある攻撃を仕掛けていました。
 すると直後に右CKからのセカンドボールを繋ぎ、右後方からの大森のクロスにゴール前で合わせようとしたパトリックが倒されPK獲得。遠藤がコロコロではなくとも冷静にGKの逆をついて決め、1-1の同点。

 その後もガンバは引いて来た宇佐美からのロングパスをパトリックが落とし、阿部がフィニッシュに持ち込んだり、バイタルでの細かい連携からFKを獲得しては遠藤が直接狙うなど、面白く活き活きしたサッカーを展開。

 スコアこそ1-1であるものの、ポジティヴな内容で前半を折り返します。

”至宝”の助けを得て、大爆発の”パットトリック”