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プレミアリーグ第26節アーセナルVSレスター  〜首位を土俵際に追い詰めたアーセナルの寄り切り勝ち

首位・レスターを土俵際に追い詰めたアーセナルが寄り切り

【イングランド・プレミアリーグ第26節】
アーセナル2-1レスター・シティ
[得点者]<アーセナル>ウォルコット(70分)、ウェルベック(95分)
<レスター>ヴァーディー(45分)

 前節で25節を消化したプレミアリーグは勝点53でトップのレスター・シティが、同48ポイントで3位に付けるアーセナルの本拠地・エミレーツ・スタジアム(ロンドン)に乗り込んだ注目のビッグマッチ。

 アーセナルは長期離脱から復帰していたフランス人MFフランシス・コクランが遂にリーグ戦でも約3ケ月ぶりに先発復帰。その他に試合直前に負傷したブラジル人CBガブリエルに替わって、元ドイツ代表CBペア・メルテザッカーが急遽先発。リーグ戦5試合ぶりに勝利を挙げた前節のメンバーから2カ所の変更でスタート。その上でベンチには長期離脱から10カ月ぶりに復帰したイングランド代表FWダニー・ウェルベックが今季初のベンチ入り。攻撃的な選手が軒並み戦列に復帰した事や、負ければ勝点差が8に開いてしまう首位チームとのホーム戦とあって、守備的な選手は最小限に留めて攻撃陣を多くメンバー入りさせて挑む事に。

 一方、リヴァプールとマンチェスター・シティを相手にした厳しい連戦を連勝して勢いに乗ってやって来たレスターは定番のベストメンバーでスタート。なんと6試合連続で同じ先発メンバー。首位を走るチームらしく、レスターの主力選手はほとんど怪我をしない。日本代表FW岡崎慎司も、得点ランクトップを走るイングランド代表FWジェイミー・ヴァーディーとの2トップで先発出場した。

普段通りの”レスター・ウェイ”健在で、待望の先制点を奪うレスター

 試合は大方の予想通りに、ホームのアーセナルが開始から試合の主導権を握る。開始早々に中央でのパス交換から右サイドのオックスレイド・チェンバレンへのスルーパスが通って速攻。抜け出したチェンバレンからのグランダーのクロスがゴール前を横切る決定機。コレは中の選手が間に合わずに合わせきれなかったものの、そのCKからチリ代表FWアレクシス・サンチェスがヘッドで合わせるも得点ならず。この後も、アーセナルはCKからフランス代表FWオリヴィエ・ジルーがヘッドで狙うなど、セットプレーから好機があったものの枠内にシュートが行かず。

 また、レスターのセントラルMFコンビであるダニー・ドリンクウォーターとエンゴロ・カンテのボール奪取力を警戒してか?アーセナルは中央を経由するいつものようなパスワークではなく、サイドを起点に攻撃を構築。これはこれでドイツ代表MFメス―ト・エジルがサイドに寄って来ての広角クロス(野球に広角打法があるように、どこにでも放てるという意味)という武器があるため、オフサイドになったものの31分のようなジルーがバックヘッドでゴールネットを揺らすパターンもあるのだが・・・いかんせん前半は流れの中からのシュートが1本も撃てず、枠内シュートもゼロのまま推移した。

 アウェイのレスターは引き分けでも上等の姿勢、“レスター・ウェイ”と呼べるDFとMFの<4-4>の守備ブロックをがっちりと組んでスペースも封鎖。後ろにコンパクトに連動した陣形ながら、岡崎のプレスバックでアーセナルの攻撃の方向を決めさせた上で巧みに守りながら、エジルが色気を見せて中央でキープした時などに狙いを定めてボール奪取。一気にゴール前まで直結する鋭いカウンター攻撃も見せていた。

 レスターは15分、エジルのスルーパスからアーロン・ラムジーが左サイドから抜け出して、GKと1対1になりそうな決定機を作られかけるが、守護神GKカスパー・シュマイケルの果敢な飛び出しでピンチを未然に防いでから一気にカウンター。マーク・オルブライトンが持ち込んで右からの柔らかいクロスに得点王のヴァーディーがゴール前至近距離でヘディングシュートする決定機もあった。しかし、ここはアーセナルの守護神ぺトル・チェフのビッグセーブに阻まれてスコアは動かず。