150〗Estadio de Mestalla / ヴァレンシア

第150話は、ヴァレンシアFCのホームスタジアム、1923年に開場したエスタディオ·デ·メスタージャ。まず画像を整理していて目に止まったのが記憶にないスタジアムの写真。その前の画像は、何が面白いのか空港でイベリア航空カウンターを撮影していたのですぐに勘違いに気付く。これはスタジアムではない。このガラス張りの建造物はヴァレンシアの《空の玄関》マニセス空港。最近完成した大型スタジアムの外観には、空港と見紛うばかりのスケールと斬新なデザインも珍しくはない。
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故ヴァレンシア市長が夢見て失敗した新スタジアム構想

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空港駅から地下鉄5号線のマリティム·セレリア方面の電車に乗ってアラゴン駅で降りれば目の前だったからアクセスは抜群。但し明日6月25日から8月30日までトンネル改修工事のため、アラゴン駅が使えないらしい。ならば空港から地下鉄3号線でヴァレンシア大学の最寄り駅ファルクタッツで下車するとよい。歩いても十分かからない距離にある。
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2001年飛ぶ鳥を落とす勢いで、五つ星の近代的スタジアム構想を掲げたのは当時任期十年目を迎えたヴァレンシア市長 故リタ·バルベラ:Rita Barberá【1948年7月16日生-2016年11月23日没】女史。ところが新スタジアム建設は、資金不足で’09年躯体工事の段階で凍結。彼女は公金横領、偽造文書管理など複数の罪状で最高裁に起訴された。任期最後の’15年火祭り開会宣言で用いたヴァレンシア語の文法·語彙の誤りを指摘され失笑を買ったのがよくわからない。彼女もヴァレンシア出身のはず。’16年バルベラ心臓発作で他界の訃報がスペイン全土を駆け巡った。

さて、ヴァレンシアと言えばパエリアとオレンジ、そして何と言ってもその火祭り。
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h3 class=”midashi”>赤く闇を染めあげ今 最後の人形(フアージヤ)が燃え去る♪

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ヴァレンシアについて書こうとすると、頭の中で流れてくるのは
1990年に発表された今井美樹:Miki Imai【1963年4月14日生】の名曲『Sol y Sombra:ソリ イ ソンブラ』。Solは光、Sombraは影を表すスペイン語。ちなみにカタルーニャ語だとSがなくなってOmbra。
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YouTubeで今聞いても メロディ、歌唱、ギター他楽器の演奏も全て素晴らしいのだが特筆すべきは、叙情的な岩里祐穂:Yuho Iwasato【生年月日不明】の歌詞。おそらくカラオケ等では同作者の『PIECE OF MY WISH』のほうが、人気があるのかもしれないがこちらも名曲。ヴァレンシアはマドリッドや今では観光客に占領されたバルセロナとは異なり、地中海らしく人々はのんびりとスローライフを楽しんでいる印象。今聞いてもSol y Sombraのゆったりした曲調を耳にすると、ヴァレンシアの時間の流れが蘇る。後半スペインらしい情熱的な盛り上がりを見せ”赤く闇を染めあげ今 最後の人形(フアージヤ)が燃え去る”。この歌詞が気になり調べるのだが、ヴァレンシアの火祭りへとたどり着くまで結構な時間を費やした。三十六年前は、今のようにスマホで検索、AIが数秒で答えてくれる時代ではなかったのである。ユネスコの無形世界遺産にも指定される火祭り=ラス·ファジャス:Las Fallas。サン·ホセの祝日の夜がクライマックス。地元住民がこさえた七百以上のファジャなる巨大な人形に零時過ぎに火がつけられる。その年の最優秀作品以外は全て。燃え盛る光のイリュージョンは幻想的と書いて見たが、映像で見ただけで実際に行ってない。空港とスタジアムを往復し途中の市内観光名所があればフレ-ムに収め翌日は次の都市へ移動。最近はこのパターンが増えているのだが、この火祭りだけは、実際肌で熱を感じてみたいとは思う。