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ガンバVSバルサ 〜遠藤vsシャビ, 宇佐美vsネイマール, 今野vsマスチェラーノ

そして、今野とマスチェラーノについて・・・・・

「「舌噛んで死ぬ」「センターバックは怖いからしません」とW杯決勝まで牽引したマスチェラーノの差は言葉のチカラ」

 上記したように、今野の発言を最低だと思うのとは対照的に、今年に入ってからのサッカー界で最も感動的な言葉に感じたのは、

「「今日、我々は空っぽになった。しかし、仲間たちには一緒にプレーできて光栄だったと伝えた。このチームの一員であったことを誇り思う。決勝で敗れたからと言って失敗ではない。失敗とは挑戦しないこと、黙ること、我々が見せた姿勢はそれとは正反対のものだった。しかし、空っぽだ。」」

 で、この発言の主こそ、今野と比較しているマスチェラーノ。
 彼は一時アルゼンチン代表でも主将を任されていながら、ブラジルW杯準優勝まで導いたアレハンドロ・サべージャ監督の下では主将ではありませんでした。所属クラブではセンターバックを任されてもいながら代表ではボランチ専任。

 それでも彼は、(ブラジルW杯決勝や準決勝をご覧になった方はご存じのように)、主将のリオネル・メッシどころか、サべージャ監督以上の発言力を持って延長戦やPK戦前の円陣ではメッシや監督ではなく、彼が中心に立ってチームを鼓舞していました。

 準々決勝のベルギー戦前には、アルゼンチンがW杯で24年間ベスト8以上に勝ちあがっていない”呪い”を解くために、

「「俺は24年前からこの試合を戦ってきたんだ。24年前からだぞ! クソを食わされるのはもううんざりだ! 俺のために、引退した選手たちのために、そして俺たちのために、この壁を超えなければいけない!行くぞ!!!」」

 準決勝のオランダ戦でPK戦に入る前には、GKのセルヒオ・ロメロには、

「「今日、お前は世界を食らう。今日、お前は英雄になるんだ!」」

 と、熱い言葉をかけて、見事にロメロはPKを2本セーブして決勝進出。

 決勝ではドイツを相手に延長戦の末に0-1で敗れたのですが、その直後に語ったのが、

「「空っぽになった」」

ここまでして勝負に賭けてきた人が決勝で敗れるとこうなるんだ、という。

「肛門が開いてしまって……。下品な話でごめん。でもすごく痛かったのはそのせいなんだ」

(上記の写真で”大会最高の守備”と言われる準決勝のオランダ戦で、アリエン・ロッベンを防いだ場面でのタックルで)

 なんて発言もしてしまうマスチェラーノはブラジルW杯のMVPだと思います。

 そんな彼はもともとは口数が少ない選手だったそう。
 ところが、代表の主将を務めたり、年齢を増すごとに責任感も強くなり、自分から発信して言葉を放つ選手に。彼の凄いところは自ら発言する事で、センターバックでもボランチでも”マスチェラーノのプレー”を見せること。ポジションが変わってもプレースタイルを変えない事が本当の意味での”ポリバレント”(多様性)で、ポジションが変わるとプレーが変わるのは、”ユーティリティ”(便利屋)なだけで、マスチェラーノは前者にあたり、今野は後者に当たるのは明白でもあります。