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代表招集なるか?なでしこ2部で得点ランク独走!C大阪堺LのFW宝田沙織【プレナスなでしこリーグ2部第9節、C大阪堺Lvsオルカ鴨川】

 先発平均年齢は18.0歳のC大阪堺L。エースはもちろん、得点ランクトップの17歳FW宝田沙織だ。
 
 完全に夏がやって来た感が満載だった5月20日。セレッソ大阪のトップチームがアウェイ戦、J-GREEN堺でも大きなイベントがあった事もあり、C大阪堺レディースはトップチームが使うキンチョウスタジアムにて、プレナスなでしこリーグ2部・第9節のオルカ鴨川FC戦を開催した。
 
 今季のなでしこリーグ2部で第8節終了現在で首位に立っているのは、日体大FIELDS横浜。6勝2分と唯一の無敗をキープし、勝点差3で追う2位・C大阪堺Lを1歩リードしている。2部優勝だと1部への自動昇格となるが、2位だと1部の9位とのホーム&アウェイでの入替戦が待っている。
 
 C大阪堺Lはここまでの8試合で25得点を記録。1試合平均3得点を越える圧倒的な攻撃力を擁して2部昇格2年目ながらも2位をキープしている。2012年に15歳以下のチームとして立ち上げられたため、当時の15歳、今年度で20歳となる選手が最年長である若手偏重のチームだが、『育成のセレッソ』を掲げるクラブは女子チームからも多くの代表選手を下部年代の代表チームに輩出している。
 
 対するオルカ鴨川は今季から2部へ初昇格して来たチーム。クラブの創設から僅か4年目ながらも、開幕3連勝を挙げて大躍進。地元企業や自治体と密接な協力関係を構築し、チャレンジリーグ(3部相当)で圧倒的な成績以上に観客動員を記録して2部昇格を果たしたチームは選手の待遇面が良く、1部リーグの経験が豊富な選手を多く獲得して今季を戦っている。
 
 ただ、オルカは4戦目以降は4試合連続の引き分けを喫し、前節はASハリマ・アルビオンを相手にホームで敗れて初黒星。無敗記録をストップさせ、順位もそのハリマに抜かれて4位へと後退。急失速の原因はやはり8試合で8得点という攻撃面だろう。2部初昇格の新興クラブだけに、守備組織の構築からチームが作られていて、こちらは8試合で5失点という強固な基盤を築く土台となっている。
 
 C大阪堺Lの方も第7節の日体大戦で無敗同士の首位攻防戦で敗れた。次戦で5-0と快勝し、宝田にも得点が生まれたが、上位対決となるこの日は、チームとしても宝田個人としても、その真価が問われる。
 

宝田が沈黙したC大阪堺L FWの大量投入のみで単発に

 
 試合はアウェイのオルカのプラン通りに動いているようだった。
 
 スピードや運動量を活かしてテンポを上げたいC大阪堺Lに対して、オルカは最終ラインを低く設定しながらも、ボールを持てばピッチを広く使ってビルドアップとポゼッションを安定させていた。決して好機を作り出すような攻撃的なモノではなかったが、ゲームのテンポを落とす事で自分たちの流れで試合を進めることに成功していたのだ。
 
 ただ、オルカのポゼッションは丁寧であってもフィニッシュへ繋がる仕掛けとなるのは、左サイドMFに入っていた西尾麻奈美のドリブル突破が絡んだ時くらいだった。それでも、その西尾に前を向いて仕掛けさせるオルカの方が攻撃の形が作れていて、西尾自身のドリブル突破からのシュートなど決定機もあった。
 
 逆サイドではC大阪堺Lの攻撃の要にして、このチームで最も代表に近いとも思われる、『C大阪のエースナンバー“8”』を背負う、MF松原志歩を警戒するため、1部リーグの経験も豊富なオルカの右SB武田ありさが存在感を発揮して松原を抑えた。
 
 しかし、1試合通じてのシュート数がC大阪堺Lが4本、オルカが6本に終始。C大阪堺LがFWを大量に投入するパワープレーも功を奏したとは言えないまま、試合は終盤になるにつれて得点の臭いがどんどん消えていったまま、スコアレスドローで終了。
 
 他会場でこの日も勝利した首位・日体大が笑い、やや独走する形で、なでしこリーグ2部は折り返すことになった。
 

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