清潔で落ち着いた国内第五の都市
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デンマーク人は謙虚だが個人主義者が多く集団行動には向いていないらしい。そのせいかB型人間にはとても過ごし易い国である。コペンハーゲン、オーフス、オーデンセ、オールボーに次いで同国五番目の都市は、ユトランド半島の西岸に位置しドイツ国境の街フレンスブルクとの距離は約百二十キロ程度。エスビャウの市制は1899年と新しく歴史的な見所は少ないのだが、清潔で暮らすには最適。軽く散策したところコペンハ-ゲンのように観光客で溢れていないし治安の良さも想像に難くない。
エスビャウにも到来 地ビールブ-ム
エスビャウまで行ったなら 日帰りで最古の街リーベまで足をのばしてみるのもお薦め。密かな観光スポットがRibe Bryghus。以前は列車庫として活用されていた建物にリノベ-ションを施し移転したのが五年前(2020年)。人工炭酸ガスを一切使用しない伝統製法のイングリッシュエールは絶品。ラテン語のBIBERE:ビベール(飲むの意味)が語源とされるビ-ル。街の名前RIBEとスペルは似ているがデンマ-ク語だとビ-ルはØl=ウルになる。2007年の行政改革によりリ-ベも現在はエスビャウ市の一部となった。カバー写真のボトルはエスビャウ醸造所のグルド。ドイツのドルトムンダースタイルに着想を得て、歴史と現代がミックスされた味わいが特徴。クラシカルなピルスナーと比べてまろやかで麦芽の風味は豊潤。苦味を抑え甘み強めだがコクはある。ビール愛好家が集まる社交の場は2021年の創業。主催するイベントがエスビャウ·ウルフェスト。例年ビール好きのためのこの祭典でユランズゲーデ通りは熱気に溢れる。
十九世紀後半から二十世紀初頭にかけて、小規模な街でも数多くの醸造所が存在した。残念ながら、これらの醸造所の多くは、大手の資本力に敗れ閉鎖へと追い込まれる。同醸造所のピルスナ-は1917年に閉鎖された旧エスビャウ·ブリュグハウスと同じレシピで醸造されている。そしてクラシカーは英国のESBスタイルの逸品。同市の港はデンマークとイギリス両国間の貿易における拠点として重要な役割を果たしてきた歴史を語り継ぐ。
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