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ブンデスリーガ第11節 ボルシア・ドルトムントvsボルシア・MG 〜結末に不可思議なし

 怪我人の多さと新加入選手が未だフィットしない二つの大きな問題の影響からか、近年でも稀に見る不振に陥っていたドルトムント。

 ホームであるシグナル・イヅナで、ここまで無敗を誇るメンヘングラッドバッハを相手に六連敗を止められるかどうかが、最大の見所となっていた。

 戦前ではドルトムントサポも好調メンヘングラッドバッハの前には敵わないのではないか、と弱気な声も聞こえたものの、蓋を開けてみれば一方的なまでにドルトムントがメンヘングラッドバッハを攻め立てる展開となった。

 ここで勝利の鍵となったのは、やはり香川真司の動きであった。

 先のバイエルン戦でも、敗れたとはいえシャビ・アロンソへのプレッシャーで前半全く試合から消してしまったそのプレイは相変わらず健在だった。

 今回のターゲットは中盤の底で精力的に動き、守備と攻撃のリンクマンとして機能していたクラマーだった。

 運動慮は豊富なものの、足元の技術という面ではシャビ。アロンソには及ばないクラマーは香川のプレッシャーで完全にリズムを失い、最終的にはあの素晴らしいとしか言いようのない45mのオウン・ゴールに結実してしまったというべきだろう。

 攻撃面ではロイスやミキタリアンほどのインパクトを残せていないのは事実であるが、彼の真骨頂は狭いスペースでパスを受けてのターンやワンツーでの抜け出しであり、ドリブルでの仕掛けが多いロイスやオウバメヤン、ミキタリアンとはなかなかリズムもあわず、ボランチもパスだしが上手いとは言い難いケールとベンダーでは、自身の望むパスは求められないことから、クリスマス以降のシャヒンやギュンドアンの完全復帰を待たねばならないだろう。

 しかし、一番重要なのは、チームに蔓延していた負の連鎖を断ち切ることである。

 得点の仕方こそまだ研鑽する必要はあるが、これでチームには自信が取り戻せるのではないだろうか?

 まだリーグは半分以上残っている。CL圏内へ舞い戻るべく、再びシュヴァルツゲルブが動き出す。

 好調チームとの対戦がまだ残っている中、クリスマスまでにチームをどこまで立て直すことが出来るだろうか?