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セリエA第10節 ミランvsパレルモ 〜取り返せるか名声

欧州のサッカークラブが創設されたのは、だいたい20世紀になるかならないかの頃が多い。
単純に120から130年の歴史を持っているのだが、細かい定義にはこだわらないとしても創設されてから一貫してビッククラブであり一流クラブである想像を絶することである。

また近年チャンピオンズリーグの影響もあって一流クラブの関心は国内リーグでの結果よりも国際競争力の強化にシフトしてきている。サッカーの醍醐味としてもまたマーケットしても国内だけでは手狭になり、有料の衛星放送で世界中の試合がリアルタイムで見れるようになった人たちがどんどん増え、サッカーを観る目がますます肥えていく。こうした人達を引きつけ、レプリカユニホームやさまざまなグッズを買い支えてくれるよう仕向けるには拡大主義、膨張主義的なプランが必然と思考され、多くの資金とたくさんの選手やスタッフがその実現に貢献しあるいは強要された。

このような傾向は様々な弊害を生んだ。その最たるものがサッカークラブの寡占化であった。システムや情報を都合よく操作しクラブや選手のイメージを創作するのはまだ当たり前として、最悪の場合には試合結果という神聖な事実さえも作り上げ不正な利益を少数のものが享受するという悲しい事件も繰り返された。

悲しい現実として、組織のあるところは腐敗は忍び寄ってくる。

しかしその腐敗は何よりもサッカーを根本的に駄目にする。
だからそうした動きに対して抵抗をしようとする人や勢力もまた出てくるものだ。

UEFAファイナンシャル・フェアプレーは単純な理屈で出来上がっている。
すなわちサッカーに必要な経費はサッカーでまかなえ、ということである。
オーナーの個人的なポケットマネーや仲のいい銀行からの無計画な融資は認めないということだ。
しかしこのわかりやすいルールはとても実行は難しい。
とくにオーナー制度でその歴史を彩ってきた、イタリアは大きな打撃を受けた。
その一つACミランは多くの主力を放出し補強ができなかったため
著しく戦力がおち低迷をはじめた。

ミランは戦術的にサッカーの歴史の発展に大きな貢献をしたクラブ。
しかしこの日のパレルモ戦はその歴史が幻のように内容がひどかった。
アタッカー陣は不発に終わり、ディエゴ・ロペスが戻ったゴールマウスも2得点決められた。