テキストテキストテキスト

テキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキストテキスト

サッカー観戦術 ~システムの読み取り方

 突然ですが、当コラムで観戦記を頻繁に書いている身として、僕のサッカー観戦術と呼べるかどうかは分かりませんが、僕なりの観戦ポイントをご紹介したいと思います。

 自分が応援するJリーグのクラブや日本代表のシステムや各選手のポジションや特徴、プレースタイルは試合が始まって直ぐにわかると思うのですが、相手のチームのそれはなかなか分かりにくいものです。それが情報がないようなアジア諸国のチームや下部リーグのクラブとなれば、その難易度は上がります。

 実際にピッチ上でプレーする選手達にとっても、相手のシステムは事前に伝えられますが、実際のピッチ上ではポジションの配置や布陣が違う事もあります。つまり、選手達もピッチ上でプレーしながら相手チームのシステムや配置、戦略を読み解こうとしているのです。

 相手のシステムが分からなければ、パスワークを始める起点や突破口も見つけられません。つまり、出方を窺うという部分に置いて、相手のシステムを読み取る事は非常に重要な“ゲームメイク”の1つであり、それは選手達と共に観戦者の僕達にとっても、それはキックオフからの早押しクイズのようなものなのです。

 本日はそういう時にシステムを見極める時のポイントのお話をしたいと思います。

システムを読み取って”相手チームを知る”観戦術

 現在は世界的に4バックが主流となっておりますが、JリーグやイタリアのセリエAといった組織力の高い国やチームが多いリーグにはまだまだ3バックが存在します。現在のJ1リーグでならば2012、2013年のリーグを連覇したサンフレッチェ広島や浦和レッズがその代表で、昨季J2を独走優勝したJ1へ昇格してきた湘南ベルマーレも3バックを採用しています。イタリアならば、今季で4連覇濃厚のユヴェントスが今季途中までは3バックをメインにしていましたし、フィオレンティーナやウディネーゼもそう。ワルテルマッツァーリ監督時代のナポリやインテル・ミラノも3バックを採用しており、日本とイタリアには”3バックの未来”が待っているとも言えます。なので、日本人サッカーファンにはシステムを見極める目が必要かと思います。そういった中で、ピッチ上の両チームのシステムを見極めるための方法を説いて行きたいと思います。

 まず確認したいのは3バックか4バックなのか?といった点だと思いますが、注目すべきは最終ラインの数ではなく、両サイドの最後尾にいる選手のポジショニングです。

 両サイドの最後尾にいる選手が「やや中寄りかも!?」となると3バックの可能性がありますし、しっかりサイドに張っていれば4バックでしょう。

 そして、そのサイドの最後尾の選手の特徴によって、チームのサッカースタイルやこの日のゲームプランも大部分で読みとる事が出来ます。

 簡単に言えば、4バックだとセンターバックでも起用される選手がサイドバックで起用されていれば守備的プランですし、日本代表の内田篤人のように小柄ながらスピードと技術の高さで攻撃面で多く関われる選手が起用されていれば、中盤でボールをつなぐポゼッション志向の強いチームの特徴、スタイルと判断できると思います。

 3バックだと、引いて守る場合は相手FWに対して両サイドのDFがタイトにマークに付く守備戦術である場合もあれば、広島や浦和では槙野智章と森脇良太が同時に起用され、攻撃の組み立てやDFながら流れの中からフィニッシュに絡むプレーの多いスタイルを要求する攻撃志向のチームもあるという具合です。以前までのサッカーはボランチの人選によってチームスタイルが分かれる感覚でしたが、現在は”両サイドの最後尾に位置する選手”が戦術やチームスタイルを示す大きなポイントを握ってるのかもしれません。

中盤センターの人数で局面のミスマッチを掴む

 DFラインの人数を見破った次に気するのは中盤のセンター部分の人数構成。特に中盤でプレスを掛け合うキックオフから数分の間はわかりにくいのですが、センターサークル付近でプレーする人数です。これが2人なのか、3人なのかでシステムが決まってきます。この際にボランチなのかトップ下なのかは関係なく、人数だけを数える。なぜなら、選手達も相手のシステムを見極めている段階なので、中盤のプレスのし掛け合いに置いての後手を踏まないために、数的優位や数的同数をその局面で作り出す事が多いため、ポジショニングが複雑になるからです。

 次に見るのは、最前線の選手が何人なのか?これはすぐにわかると思います。ただ、この場合は3トップの両サイドを数えるのでなく、最前線の中央部の人数のみ。つまり1人か2人かというところがポイントです。なぜなら、1トップだろうと2トップだろうと3トップだろうと、両サイドに誰かは張っているので特に気にはしないためです。

 そして最後に攻撃側の高い位置にポジションを取る選手の動きを見ながら”トップ下”がある配置になってるか?などの最終的なシステムを読み取っていく、あるいは調整する、という具合です。システムを読み取ると局面ごとの数的有利、不利というミスマッチが見えて来ます。そこを突く仕掛けや、カヴァーする動きを見ていく事は、選手達の戦術眼を観ていく楽しみになるでしょう。「この選手はもう相手のシステムやミスマッチを読み解けたのかな?」と思いながら観戦するのもまた、“深み”のあるサッカー観戦だと思います。

By | 2017-04-21T21:52:05+00:00 3月 21st, 2015|Categories: コラム, その他コラム|Tags: |0 Comments

About the Author:

hirobrown
創設当初からのJリ−グファンで各種媒体に寄稿する副業サッカーライター。好きなクラブはアーセナル。宇佐美貴史やエジル、杉田亜未など絶滅危惧種となったファンタジスタを愛する。趣味の音楽は演奏も好きだが、CD500枚ほど所持するコレクターでもある。 サッカー歴:中学・高校時代にサッカー部に所属。 中学時は大阪市トレセンに選出される。 その後は競技者としてのサッカーから離れていたが、サッカー観戦は欠かさない 。

Leave A Comment