六月なのに四十度越え 日本を凌駕する灼熱の南欧
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UEFA欧州選手権が14日ベルリンで閉幕。日本だけでなく世界規模での異常気象に見舞われてたこの時期、ドイツは比較的過ごしやすく成功だった言えるのではなかろうか。準決勝の翌日、寒気の影響でパリは最高気温が20℃までしか上がらなかったと聞いて吃驚。そのパリ五輪に向けて選手団が出国する国際線タ-ミナル。一方来日する観光客で連日到着ロビーはごった返す。
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ギリシャでも猛暑日が続く中、先月首都アテネ空港で、カタール航空の旅客機内に乗客数十人が閉じ込められたとの報道。着陸しても直ぐに機内から降りられないもどかしさは、感染症拡大時に体験しているが季節は’21年の秋。然しこのアテネのケ-スは離陸時。ドーハ行きカタール航空204便は空調システムの不具合のため機内で待たせること三時間。結局航空機から降りてターミナルに戻り、次の便に乗り換えるお粗末。40℃近い密室状態。そりゃあ脱水症状で失神者もでるだろう。
本日7月19日の欧州天気予報。パリもベルリンも最高気温は30℃を超える見込み。洒落にならないのはマドリッドとアテネの40℃を上回る暑さなのだが、実は6月中旬から度々40℃オーバ-で熱中症続出のギリシャは、もう慣れて驚きもしないのか。ポルトガルやギリシャで森林火災が発生しているのもこの高温が原因。
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第152話はアテネ近郊キフィシアの市営スタジアム。Zirineio Municipal Stadium of Kifissia。キプロスからアテネに到着して
いきなり地下鉄がストライキで利用できない人災。幸いバス路線は活用できたが、本来の二倍は歩かされた今年三月の訪問。酷暑であれば間違いなく泣きが入った徒歩二時間。
観光客で賑わうアテネ中心とは打て変わって落ち着いた高級住宅街に収容人員1,050人の小ぢんまりとしたスタジアム。キフィシアとA.O.K.エルピドフォロスが合併した新興クラブは2023–24シーズンが初となるギリシャ·スーパーリーグ1への参戦。
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8月19日のアウェ-開幕戦はPASヤニナに0-3の完敗。この日主将章を巻いたのは66番のセントラルミッドフィールダー。二部降格したイオニケス・ニケアスからの移籍。エマヌエル・シャーキッチ:Emanuel Sakic【1991年1月25日生】は2018年のアトロミトスを皮切りに、アリス·サロニキも加えるとギリシャのクラブを四つほど渡り歩いたオ-ストリア人。2節は右サイドバックでスタメン。3節アトロミトス戦の嬉しい初勝利は、後半30分からの途中出場。ギリシャ一部100試合出場まであと二試合とうところで9月ブルガリアのCSKAソフィアとの二年契約が電撃発表される。ギリシャと比べればブルガリアのリーグレベルは僅かに落ちるのだが、同国屈指の強豪CSKAとなれば間違いなく栄転。そして去る人がいれば来る人も。
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昨年11月に「ギリシャ国内では実績を残せても異国に馴染めない」と書いたヴィクトル·クロナリディス:Victor Klonaridis【1992年7月28日生】。直後にトルコの二部ウムラニエスポルトの契約を解除すると年明けから念願のギリシャ一部へと復活。降格圏に低迷するクラブで期待されたが、怪我もあって12試合に出場。計461分だから1試合平均は40分に満たない。結果はノーゴール、唯一勝利に貢献したのは記録したアシストは4月20日のPLAY-OUT:5節。決勝ゴールをアシストして逆転勝利した相手は古巣のアトロミトス。