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なでしこ 課題満載 特に切実な人工芝対策

しかし後半になるとバッハマンを攻撃の中心と役割を明確にし、
何度も失点の危機が訪れた。
しかも57分に澤が抜けるととたんに守備バランスがおかしくなった。
つまりスイスは単純に体力を後半に温存したのだが。

バッハマンがドリブルで何度もチャレンジされても確実に止めることが出来ず、
終盤になるとなでしこ全体の動きが停滞。
やはり人工芝が奪う体力は相当なもので、
終わってみれば安藤と宮間でとったPKの得点でなんとか救われた感じだ。

バッハマンの体力は驚異的だったがその体力をうまく利用した
スイスの作戦はスイスなりの人工芝対策であったのだろう。
ディフェンディング・チャンピオンにボディーブローを食わすには効果的だった。

もう一つの原因は澤が下がった後のバランスの悪さにある。
中盤から前線にかけて間延びしスペースが生まれ
バッハマンの独走を許してしまった。

澤のバランス感覚の良さについては前述のとおりだが、
その澤が下がるとあっという間に別のチームのようになってしまう。
実は澤は、並みの選手の二人もしくは三人分の働きをしているのだ。

この点に関しては佐々木監督はどのように考えているのだろうか?

澤の代わりはいないが、澤をフル出場させることは現実的ではない。
となると極端な話、澤の代わりをみんなで、少なくともボランチとトップ下あたり
さらに局面においてはSBも中にはいってスペースを埋めなければならない。