ディフェンダーに当たったこぼれだ球を自ら押し込んだのは後のJリーガー。この日ノルウェー代表ラーシュ·ラーゲルベック:Lars Lagerbäck【1948年7月16日生】監督は長身のジョシュア·キング:Joshua King【1992年1月15日生】と小回りの利くタリクの2トップの後ろに両サイドハーフ2枚が広がる4-4-2を選択。オランダフットボール信者にとって大型のターゲットマンとウサギのような小回りが効くウィンガータイブの組み合わせが理想。実際のウサギは俊敏さだけでなく鋭い嗅覚を持っている。
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しかしルーマニアも気力の反撃を見せにドローに持ち込まれてしまう。オスロ出身ながらキングの褐色の肌はガンビア人の父親譲り。2007年U15ノルウェー代表に選ばれ、マンチェスター·ユナイテッドのスカウト網が触手を伸ばす。シティのハーランドやウォルヴァーハンプトンのコンビ。石油関連だけだなくフットボールでもノルウェーから良い買い物をしているイングランド。キングがブレイクしたのは2015-21のボーンマス時代。現在はサウジのアル·ハリージュに所属している。
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日本のファンに見せたかったオランダでプレ-していた頃のタリク
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タリクは十代でモロッコからノルウェーに移住。ノルウェー国内で名が知れ渡りプレミアのクラブからも声が掛かる。しかし彼が旅立ったのは、オランダのヘーレンフェーン。一度母国に戻り、スウェーデンのAKソルナにも所属したタリクが湘南ベルマーレに加入した時は三十二歳。レモンガススタジアムに足を運ぶとモロッコ人らしい鷲鼻は変わらぬタリクがいた。与えられた時間の二十五分でボールに触れる機会は僅か。残念ながらその動きは2009年にアムステルダム·アレナで見たノルウェー代表のタリクとは別人。平塚では、亀とまでは言わないがウサギではなかったのは確か。
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