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男子東アジア杯第1戦、日本VS北朝鮮〜アジアでも観るに耐えない内容で敗れる

 しかし、日本は運動量が落ちた前線のプレスが緩くなり、DFラインが引き過ぎる事で北朝鮮の中盤の選手がロングボールを放り込んで来る戦法を完全に受けにまわってしまう。それでいて某テレビ中継局では「空中戦に絶対の強さを持つ」と紹介されたCBコンビは全く空中戦で競り勝てず。北朝鮮が66分に2m近い長身FWパク・ヒョンイルを投入してからはその傾向がさらに強くなり、日本はパワープレーに屈するのも時間の問題という劣勢。

 そして79分、最終ラインから最前線のパク・ヒョンイルに入ったロングハイボールで競り負け、落とされたところに走り込んだリ・ヒョクチョルに蹴り込まれて1-1の同点。さらに89分にはスローインからのシンプルな展開でゴール前にハイボールを放り込まれると、今度はパク・ヒョンイルにヘディングシュートを決められて1-2と北朝鮮が試合終了間際に逆転。そのまま日本はFIFAランキング129位の北朝鮮に敗れ去りました。

 ハリルホジッチ監督は
「フィジカル的な準備が出来ていなかった。練習を1度しか出来なかったし、相手は何週間も準備出来ていた」
と敗因を語ったものの、それなら自分が否定してきたポゼッションをリードを活かす試合状況で使えば良い。後方で横パス、バックパスを使って、前へ出ざるをえない北朝鮮に対してはそれが有効で、永井がピッチにいるなら、その裏を狙わせれば良い。それがこの試合ではそれがただただ引いて受けるだけでは・・・それもCBを増やして守り切る対策もない。縦に速い攻撃を北朝鮮相手や、疲労困憊の中ですべきではない。この試合に敗れた事よりも、ボール支配率が45%と相手を下回ってしまった事が何より残念で、もっと危惧されるべき現象に感じます。

「(ロシアW杯予選の)シンガポール戦では決定的チャンスを19回、この試合では10回以上はあった」
と言うハリルホジッチ監督にはメガネかコンタクトレンズの着用をオススメしたいと思います。また、確かに練習に割く時間がないのは問題ですが、だからと言ってリーグ戦を中断させて代表チームだけの強化に使う事だけはしてはいけない。それは未だW杯に出場した事がない。もしくはW杯に出場するだけが目標の国がする事。とりあえず、相手の監督よりも起用法や戦略プランでは完全に采配負け。負け惜しみは見苦しいです。

【選手個人採点&寸評:独断MOMは遠藤】

選手採点
選手 採点 一言
GK西川周作 5.5 前半から好セーブを見せるも、最後は空中戦に屈するというチームとしても個人としても弱点を突かれた格好。川島永嗣が重用される理由が見えてしまう。
DF遠藤航 6.0 本来のポジションではないものの、積極的且つ粘り強く高水準のプレーを攻守で披露。アシストも記録したアーリークロスやミドルシュートに精度と鋭さ、可能性が見える。逆に、五輪代表との両立に苦しむ代表招集が危惧される。
DF森重真人 5.0 カヴァーリングは上手いが、自分のマークが甘い。フィジカルの強さはあるが、突出した高さに対応できるレベルではない。
DF槙野智章 4.5 決勝点の場面でマークを剥がす失態。ただ、1番気持ちの籠ったプレーを続けていただけに、彼に任せきりの周囲に問題がある気がする。全身から勝ちたいと闘志を出していたのは、彼と武藤くらい。
DF藤春廣輝 5.0 宇佐美が下がり過ぎては攻撃参加が全く出来ず。CBのカヴァーで貢献した守備でも、自サイドでは宇佐美が下がって対応するのが彼にとってはブラインドになって邪魔になっていた。宇佐美の犠牲になった感あり。
MF山口蛍 5.5 長期離脱後はJ2でプレーしながらもトップレベルでのコンディションに戻ってきているのが窺えただけでも今後にプラス。彼がいなければもっと悲惨な結果と試合内容が待っていたはず。
MF谷口彰悟 5.5 相手が日本相手に引く試合が多いアジアでは彼をCB起用する試合があっても良い。個人で奪い切れるボール奪取力や強さは持っている。ハリルホジッチよりも風間八宏の方が使い方を知っている選手。
FW永井謙佑(84分まで出場) 5.5 驚異的なスピードで裏を狙って走り続けたが、決定機でことごとく決めきれず。逆にループシュートで惜しい匠の技を見せる・・・謎が多い選手。でも、それこそが特徴のある選手である証明。
→FW浅野拓磨(84分から出場) 短時間出場のため採点不可。現状は相手に引かれた状態では何も出来ないので起用自体が意味不明。森保一監督だったら、リードしている状況や、もっと早く投入していた。
FW武藤雄樹 6.0 複数DFを相手にキープできるほどの個人技はないが、縦パスを引き出してフリックで攻撃のスイッチを入れたりチャンスを演出する能力は稀少価値が高い。対アジアでは有効な存在となる貴重な戦力のデビューだった。
FW宇佐美貴史(55分まで出場) 5.5 前半は個人での局面打開から惜しいシュートを放ったり、永井の決定機を演出する意表をついたクロスも披露したが、後半はボールタッチがゼロとは・・・。彼がポジションを下げ過ぎるのも良くない。
→MF柴崎岳(55分から出場) 5.5 途中出場した選手の中では唯一ボールに多く絡んでチャンスメイクしたが、シュートが枠を捉えず。怪我上がりの影響も少しあったか?とはいえ、次戦は自分でスタートからリズムを作ってもらいたい。
FW川又堅碁(72分まで出場) 5.0 ゴール前の迫力は出せていたが、得点のチャンスで決めきれず。前線でボールを収める役割もこなせていたとは言えないまま交代。
→FW興梠慎三(72分から出場) 4.0 前線で唯一フル出場している武藤よりも動かないとは・・・いったい何しに出てきたのか?