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アジア杯D組第2戦、日本VSイラク ~アギーレ采配による完勝

 日本は中盤の選手が苦戦し、イラクのロングボールからの単発な攻撃もフィジカルを活かされて高い位置からのセットプレーを取られる序盤でしたが、遠藤と香川がポジションチェンジや交差する動きによりペースを掴み始める。

 11分、右サイドの本田がエリア内へ走り込んだ香川へスルーパス。抜け出した香川からの折り返しは味方も追いつけない鋭さ。17分には左サイドで受けた長友が切り返しての右足クロス。本田がフリーでファーポストに詰める頭にドンピシャで合うも、ヘディングシュートはポスト直撃。

 そして22分、遠藤がエリア内の乾へアイデア溢れるスルーパス。乾のグランダーの折り返しを中央で香川が合わせたシュートはGK正面で防がれたものの、こぼれ球をエリア内で本田が粘ってキープ。相手DFに挟まれて倒され、PK獲得。23分、本田が初戦同様に冷静にGKの逆を突いて決めて遂に日本が先制。1-0。

 33分にも酒井高徳のハイクロスにゴール前で岡崎がヘッドで合わせたシュートがGKを襲うなど日本ペースが続く前半は、イラクにまともなシュートも許さず。日本が1点リードで折り返しました。

苦境をアギーレ采配でひっくり返して完勝!

 両チーム共に選手交代なしでスタートした後半。日本は開始早々の46分に本田の右足ミドルシュートがクロスバー直撃する場面があったものの攻撃が停滞。さらに、55分に動きが重かったベテランFWマフムードをベンチに下げてから、流動的な攻撃を仕掛けてくるイラクの攻撃に後手を踏んで主導権を握られてしまう苦しい展開に。

 この苦境に対して5分ほどの時間でアギーレ監督が決断。“技巧派”の乾と遠藤に替えて、共に運動量の多い清武と今野を投入。乾と遠藤は前半で最も躍動していた2人だっただけに大胆な采配でした。

 すると2枚替直後に岡崎の胸トラップパスという超絶ポストプレーから始まった速攻でゴール前まで迫る日本。香川から左の清武、そして清武の丁寧なグランダーの折り返しにガラ空きのゴール前にフリーで入って来た本田が・・・・決めきれずにポスト直撃。本田が1人で枠に3回当ててしまう事態に追加点は奪えず。

 しかし、この的確なアギーレ采配後は完全に流れを取り戻した日本。時にはリズムを落として後方でパスを回しながら、隙を付いた攻撃からは清武が技術で、今野が運動量でアクセントをつけて好機を演出。こちらも清武が2度ほどゴール前でミートしきれずに追加点は奪えなかったものの、危なげなく試合の主導権を握り続けました。

 89分には今野のスルーパスから右サイドに流れた香川からゴール前に飛び込んだ岡崎のダイビングヘッドが・・・炸裂し過ぎて上に外れて、またも追加点を奪えなかったものの、強豪・イラク相手に全く崩されずに快勝。

 2連勝とした日本ですが対戦順の関係でグループリーグ突破決定はならず。グループリーグ最終節・ヨルダン戦の結果により、すでにグループCの突破が決定しているイランもしくはUAEと準々決勝を戦います。

では、最後に【選手採点】をお楽しみ下さい☆

【選手採点・寸評】

先発出場
選手 採点 一言
GK川島永嗣 6.0 意外と危ない場面が少なかったが、全くミスもなく安定感も出てきた。次戦は西川が起用されるかもしれないが、調子を取り戻してきた守護神の存在は大きい。
DF酒井高徳 6.0 ハイレベルな展開に付いていけずに内田の不在を感じさせたが、自分にできることは全てやったと言えるような奮闘。後半は試合の中で成長していく過程が見えた。
DF吉田麻也 6.5 プレミアリーグでやってるだけあってフィジカル自慢のイラク相手にも全く競り負けず。4年前の姿からは想像できない頼りがいのあるプレーぶりで完封勝利に大きく貢献。
DF森重真人 6.0 Jリーグの感覚でやってしまう場面がありヒヤリとしたプレーもあった。しかし、1対1や後方からの組み立てでは十二分に貢献。大会を通して不動の地位を築くだけの存在である覚悟を見せた。
DF長友佑都 6.5 前半は左サイドで無双ぶりを見せつけ、絶妙クロスや、乾のサポートにも幅広く活躍。後半は裏を狙われる事もあったが、相手のストロングポイントであるこのサイドで制圧できたのは大きい。
MF長谷部誠 6.5 目立つ事はなかったが、確実に局面で数的優位を作るサポートの動きでチームの安定感ある試合運びに貢献。アギーレ監督の八百長疑惑に対しても主将として逆に結束力に変化させている。
MF遠藤保仁(64分まで出場) 7.0 マンマークが付いてもパスだけでなく、動きにも創意工夫を凝らして相手を攻略。宇佐美とやってる感覚なのか?阿吽の呼吸でエリア内の小さなスペースに走る乾へとスルーパスを供給し続けた。
MF香川真司 6.5 遠藤や本田に導かれるように調子を取り戻す10番。幾度もエリア内で鋭いパスを引き出す動きやサイドに流れても好機を演出。あとは早い段階でゴール出来れば完全復調となるはず!というより、代表でのプレーでは今が最も良い!!
FW本田圭佑(89分まで出場) 6.5 3度の枠を当てるという”持ってる男”ぶりを見せてしまった。それでも決勝点となるPKの落ち着きや、相手DFが2人以上いてもキープできる圧巻の存在。ボールロスト後の即座に奪いに行く姿勢も凄まじいし、守備にも迫力が出ている。決定機さえ決めてたらMVP。
FW岡崎慎司 6.5 フィジカルの強い相手にも屈さず。中盤や両サイドが活きたのも、彼の前線での踏ん張りが大きい。スペースを作ったり、深さを取ったり、イーブンボール以下のボールも収めた。
FW乾貴士(64分まで出場) 6.5 初戦同様にオフ・ザ・ボールで大きな成長を披露。ぺナルティエリア内の小さなスペースも逃さない動きや、遠藤との呼吸が合ったパスの引き出し、アイデアの共有もエレガントさを感じさせた。