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日本代表vsブラジル代表 〜結果は惨敗

2失点目で実質的に勝負を喫した不甲斐ない試合〜選手交代で”補強”していったセレソンに完敗

 日本は前線でボールが収められなかった前半を経て、後半開始から森岡に替えて本田を投入。逆にブラジルは3日前に大気汚染の影響もある中国でアルゼンチンというタフな相手と戦った影響もあり、右SBと攻撃的なMF2人の計3人を交代して後半をスタート。

 この選手交代により日本が厄介になったのは、前半奮闘した日本の左サイドにマッチアップした昨年のブラジル国内最優秀選手に選出された18番・MFエベルトン・リベイロの存在。彼が日本のサイドバックとボランチ、インサイドMFの真ん中の位置で絶妙な起点を作った事で、前半はネイマールがカウンターの起点としてなっていた攻撃が、今度は日本の左サイドを封じた上で、ネイマールをよりフィニッシュに特化する事に成功。

 48分、ハーフウェイライン付近でのビルドアップで日本のMF柴崎が軽率なパスミス。コウチ—ニョに奪われては瞬時に日本のDFの間を通するスルーパス。オフサイドぎりぎりで裏へ抜けたネイマールの動きにカヴァーに対応するはずの田口は反応できず。完全にGKとの1対1に持ち込んだネイマールが冷静に流し込み、0-2に。

 その後も意気消沈した日本の後方の選手と、点を取り返したい前線の途中出場選手との意識や意欲の違いを上手く利用したブラジルは巧みなカウンターで決定機を量産。右サイドのエベルトン・リベイロがサイドからDFの間を通すという絶妙のスルーパスでネイマールの決定機を演出。柴崎を交わしてから放ったネイマールのシュートがネットを揺さぶったが、外側のネットを揺らしただけでも会場のシンガポールのサッカーファンは大熱狂。

 日本は55分に柴崎と田中が中盤でアイデアを駆使した浮き球のパスを繋げると、プル・アウェイの動きでマークを外した岡崎が右45度から強烈なシュートを放つもニアポストを強襲。その後の日本は本田と武藤のコンビが何度か可能性のある攻撃を仕掛けるも枠を捉えるほどの脅威は作れず。

 逆にブラジルは遂に遊び始め、バイタルエリアまで侵入してはネイマールが圧巻の個人技で田口を翻弄。2度、3度交わしてからエリア内でフリーのコウチ—ニョやロビーニョといった途中出場のアタッカーにラストパスを供給。追加点こそ奪えずにいましたが、狙いは確実でした。

 そして、ここでブラジルが取り始めた選択が興味深かった。
 それまでカウンター狙いだったブラジルはリードを活かしたポゼッションに切り替え、65分にFWロビーニョ、76分にはMFカカというベテランを投入して安定したパスワークをもたらしました。

 その結果として77分には右サイドからネイマールがクロスを送り、ニアサイドに飛び込んだカカのヘディングシュートがクロスバーに直撃。クリアボールを拾ったマリオ・フェルナンデスのシュートをGK川島が弾いたこぼれ球をネイマールが押し込んで0-3。続く81分にはロビーニョからの縦パスを中盤から攻め上がっカカがエリア内で受けてドリブルで左に流れながらチャンスメイク。中央への優しい浮き球のラストパスにネイマールがヘッドで叩き込んで0-4と、一気に狙い通りの追加点を個人技でなく組織的に分厚い攻撃を完成させて大量得点差に。

 日本は終了間際に太田のニアサイドへの絶妙なクロスに途中出場の柿谷曜一郎がヘッドで飛び込んだ惜しい場面があったものの、結局、過去2年間の2度(0-4,0-3)の対戦と同じく0-4の大敗でセレソンの前に惨敗。

 では、最後に個人採点をお楽しみ下さい☆

【選手採点・寸評】

先発出場
選手 採点 一言
GK川島永嗣 4.5 もう限界ではないか?ゴールマウスしか守れない事と、DF陣に西川と共にクラブでプレーしていた選手が多い事も含めて守護神交代を要求したい。
DF酒井高徳 5.0 攻守両面で最も奮闘していたが、さすがに体力の限界で後半半ばにはスペースを狙われ続けた。
DF塩谷司 4.5 良くも悪くもボールに多く絡んだ。チャレンジ牲の高い縦パスも狙い続けた。しかし、積極的な試みは精度が低く、ほとんどマイナス方向へ向かった。
DF森重真人 5.5 唯一1対1でも負けない強さは感じたが、意気消沈した2失点目以降のチームを鼓舞するぐらいのリーダーシップが欲しいし、それを持ってる選手だと思う。
DF太田宏介 5.5 前半の奮闘したチームを象徴する選手も、後半は後手に。後半から投入されたエベルトン・リベイロはかなり厄介なアタッカーだった。
MF田口泰士 3.5 そもそもアンカーに適正は無いために悲惨な試合に。それでもポジショニングや止めて蹴る技術くらいは見せて欲しかったが、簡単にボールを失っては前後のスペースを使われた。
MF柴崎岳(84分まで出場) 4.5 擁護論よりも2失点目に繋がったパスミスはミスの度合いや時間帯など最悪。中盤を構成するメンバーがこれでは・・・とも思うが、技術面でのミスが多過ぎた。
MF森岡亮太(45分まで出場) 4.0 トラップも出来ずにスルーパスが武器とは言えない。ただでさえ守備力とフィジカルで劣るだけに、ワンタッチパスを増やしてもらい直すなどの工夫が必要。
FW小林悠(52分まで出場) 5.0 攻守に渡って奮闘。マッチアップするフェリペ・ルイスに苦戦も、互角には渡り合い、決定機にも絡むなど”らしい”仕掛けをハードワーク前提にこなした。
FW岡崎慎司(78分まで出場) 5.5 上手くスペースを作ったり、クロスを受けやすくするために、”点”でなく”線”で合わせるエリア内での動き方など工夫した動きで奮闘。
FW田中順也(69分まで出場) 5.0 地味な印象だったが、太田を活かす働きや、中盤がフィジカルが弱いために守備面でカヴァーする役目も担った。しかし、それは持ち味ではない。