64〗Grigoris Lamprakis Stadium / アテネ

北京で開かれた独裁者の集い

◇◇◇◇◇
以前は横浜中華街での高級店で会食する機会もあったが、最近は専ら日高屋のカウンタ-席でジョッキの横にレバニラ炒めの皿を並べ満足している。それが久し振りに本場の中華を味わった写真画像は、北京大興国際空港のラウンジ。北京市民からは地元のビールとして愛されている”純生”。醸造しているのは燕京ビール社:Yanjing Brewery。麦芽とホップのみで作られるドイツビールに慣れてしまうと日本や中国のように澱粉等副原料を使用した米の甘味が鼻についてしまう。戦後八十年に焦点をあてるのは我が国だけではなく今月三日、北京では終戦八十周年を祝う記念式典が催された。その来賓が実に豪華メンバー。ロシア大統領、北朝鮮の総書記、キューバ大統領、そして’21年のクーデターから軍が政権を掌握するミャンマーは国軍司令官が訪中した。
◇◇◇◇◇


◆◆◆◆◆

今春日本でも公開された『ゲッペルス ヒトラーをプロデユースした男』。実在したナチス政権で宣伝大臣のポストに就き巧みなプロパガンダ戦略で国民を戦争へと誘導した人物。その半生を描いた問題作がドイツとスロヴァキアによる合作だから興味深い。
主演俳優はオーストリア人のロベルト·シュタットローバー:Robert Stadlober【1982年8月3日生】。この方2014年の『パリよ、永遠に』では占領下のフランスに駐屯する陸軍将校ブレッセンドルフ中尉を演じていた。パリ破壊を命じられたドイツ軍の将校と中止を促すスウェーデン領事のストーリー。こちらはドイツとフランス両国の合作だった。やはりパリ解放の映画といえば1966年の『パリは燃えているか』。
◇◇◇◇◇

あっさり死んでしまうのがイブ·モンタン

◇◇◇◇◇

フランスとアメリカの合作で当時の両大陸を代表する銀幕のスター揃い踏み。もちろんリアルタイムで見てはいないが、フランス勢はもう少し出番が欲しかった。イブ·モンタンYves Montand【1921年10月13日生-1991年11月9日没】の役どころは戦車隊の指揮官だっがあっさり銃殺されてしまう。映画のラストでは解放を告げるノートルダム寺院の鐘が鳴り響く。パリは燃えなかったがノートルダム寺院だけが燃えたのは2019年の火災事故。
◇◇◇◇◇


◆◆◆◆◆

自分の中ではシャンソン歌手としてイメージが勝るイヴ·モンタン。お薦め作品があけるならば、フランスとアルジェリアが共同で制作した1969年制作の映画『Z』。暗殺事件を題材にしたヴァシリス·ヴァシリコス:Vassilis Vassilikos【1933年11月18日–2023年11月30日没】の小説が発表されたのは三年前。
1963年5月22日、テッサロニキで行なわれた反戦集会に来賓として出席したその帰り道にグリゴリス·ランブラキス:Grigoris Lambrakis【1912年4月3日生-1963年5月27日没】は、背後からサイドカーに乗った男に頭を殴打されて負傷、五日後脳挫傷で他界する凄惨な大事件。モンタンが演じているのだが出番は短い。
◇◇◇◇◇

ユニフォームのデザインだけなら国内No.1

◇◇◇◇◇