EURO2016を制したポルトガル代表が大好きで当時ロナウドとツートップを組んでいたナニ:Nani【1986年11月17日生】の来日を取り上げたのが第 話。カンセロはEURO終了後に、前述のとおり五輪代表のブルーノは翌17年の代表デビューである。五輪の男子サッカーでオ-バーエイジ枠があるのだから「A代表のトップスタ-をなぜ加えない」と首を捻る方の質問には、模範解答のような今回のポルトガル代表であった。サッカーは機械ではなく人間がボ-ルを蹴るスポーツ。ロナウドはプレーだけでなく完璧な肉体、ファンへの神対応など公私の振る舞いまで非の打ち所がなく神格化された存在。神の子と呼ばれるリオネル·メッシのほうが遥かに人間臭い。ロナウドありきのチ-ムに対する議論が省略された理由は皮肉にも一年前のミュンヘンのアリアンツ·アレーナにある。UEFAネ-ションズリ-グ決勝でスペイン相手にPK戦の末、第一回に続いて二度目のタイトルを獲得したのだから文句のつけようがない。今回は雪辱を誓ったスペインの気迫が上回ったと見るべきか。
何れにしても’28年に開催されるEUROのタイトルは一度獲得しており今回が潮時。次期新監督には、2017-18シーズンにブルーノ·フェルナンデスを大ブレイクさせた指揮官ジェズスが内定している。若手よりも長い距離を走り、危機的状況となると自陣まで戻って守備をする高い献身性。そのリーダーシップは’23年から赤い悪魔の主将として誰もが認めるところ、既にブルーノはロナウドが欧州を制した時と同年齢の三十一歳。彼中心のチ-ムでメジャー大会に挑めるのはラストチャンスかもしれないのだからリスボンの旧師弟コンビがつくる新チ-ムを応援せずにはいられない。〖第百五十四話了〗
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