スポルティングで磨かれた原石四選+2
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第40話はエスタディオ·アウレリオ·ペレイラ。2002年に建設され若者達の汗と涙が染み込んだピッチと千百八十人収容のスタンド。リスボン市内からは意外に離れたアルコシェテにある。国際空港から東側にテージョ川を渡って三十キロ以上の距離。バスを乗り継いでいた着いてみたら二時間近くかかっていた。スタジアム名にもなったのはスカウト&指導者として育成の名門の礎を築いた偉人。先々月七十七歳で鬼籍に入った。UEFA欧州選手権:ユーロ2016で悲願のメジャ-タイトルを獲得したポルトガル代表の異名は“アウレリオス”。彼が発掘した十人の選手が招集されていたのである。
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あの日あの時は■2022年10月08日ポルトガル三部リガ第五節 スポルティングCPリスボンB対レアルSC。試合は1-0でスポルティングが勝利。二年半の歳月を重ねこの試合にスタメン出場したギニアビサウ国籍の二人は現在トップリーグで存在感を発揮している。まずはウィンガーのヴァンド·フェリックス:Vando Félix 【2002年9月3日生】は年明けからヴィットーリア·ギマランイスに。スタメンは五試合だけながらベンチ入りした十六試合すべてピッチに送り出されている。契約は’29年まで。迎える新シーズンはトップリーグでの初得点初アシストを記録したい。
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ディフェンダーのジウベルト·バチスタ:Gilberto Batista【2003年12月29日生】は23年にスポルティングからモレイレンセへと移籍。U20はポルトガル代表だったが、今年三月二十一歳にしてワールドカップ·アフリカ予選ブルキナファソ戦でギニア·ビサウ代表デビューを果たしている。このブルキナファソ戦の四日前、シエラレオネ戦でフェリックスもキャップ数を記録している。’23年のアフリカネイションズカップでは全三試合に出場し一アシストを記録したダルシオ·ゴメス:Dálcio【1996年5月22 日】。’22年からのA代表はポルトガルからギニアビサウへと転向して中盤の柱に。スポルティング所属ではないが、ツルヴェナ·ズヴェズダの一員として昨季は古巣ベンフィカやバルサとCLと対戦している。それにしてもジュルトゥスの愛称で知られるギニアビサウ代表ではあるが、実際のリカオンとは対極のチーム。ネコ科の俊足チーターやパワフルなライオンとは異なり、イヌ科のリカオンは長距離走れるスタミナと組織力が持ち味まのだから。
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