カカオを欧州に持ち込んだコルテス スペインの老舗チョコレートメーカーはジローナにある
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カバー写真は日本でも購入できるトラス社のゼロ·ダークチョコレート。同社はジローナで1890年に創業。当時から砂糖を加えないチョコレート製造に拘る同社はグルテンフリーのパイオニア。工場はフランスの国境から六十キロ、バルセロナ空港からだと倍の距離。売り上げの35%以上が国際市場であるのも頷ける。本場ベルギーの企業との技術提携により向上した品質で、世界各国で愛食されている。スペイン語のチョコラ—テの語源は、アステカの言語で「苦い」を意味するxocollatol:ショコラトル。現在のスペインでも濃厚なチョコレートを飲むことはできる。もともとカカオは中南米では飲み物だった。スペインを通じてヨーロッパへと拡がり、固形のチョコレートを発明するのはオランダ。
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ホテルとしても利用されているサラゴサのピエドラ修道院にはチョコレート博物館がある。これは1534年にヨーロッパで初めてカカオが調理された場所であり、アステカ帝国を滅亡させ、メキシコを征服したエルナン·コルテス:Hernán Cortés 【1485年生-1547年12月2日没】に同行した修道士がカカオを持ち込んだのだとか。1600年代前半までは、チョコレートを愛飲したスペイン王室が他国への持ち出すことを禁じて独占していた。カタル-二ャ州ならばユネスコが1991年に世界遺産登録したポブレー修道院。カカオを調理するための”チョコレートの間”から香辛料や砂糖を加える工夫で苦味を和らげたホットドリンクが誕生する。
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