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チャンピオンズリーググループリーグ第1節 チェルシー対シャルケ 〜分けに不思議の分けなし〜

 今シーズン加入したディエゴ・コスタを筆頭に新加入選手が完全にフィット、万全の状態でシーズンインし、開幕から四連勝を決めたチェルシー。一方やシーズン前から負傷者が続出し、まともにスタメンをそろえることすら厳しいシャルケ。試合前は圧倒的にチェルシー有利な条件がそろっていた。

 何しろ、シャルケはセンターバックも若手のアイハン以外全てが負傷で戦線を離脱しており、本来はボランチのノイシュテッターをコンバートせざるを得ないほどであったのだから、それも当然だった。

 試合はそんな中、早々にチェルシーがチャンスを作る。ボランチに入っていたマックス・マイヤーへのファウルすれすれのプレイでボールを奪ったセスク・ファブレガスがアザールとの鮮やかなコンビネーションからゴールを奪ったのだ。ここまではモウリーニョのシナリオどおりだったのではないか。

 その後もチェルシーはショートカウンターを何度も繰り出して決定機を作り続けるが、それをモノにできない展開が続く。そんな中、奮闘したのはシャルケのドラクスラーである。代表からの合流で調整が遅れ、試合になかなか出れない鬱憤を晴らすかのような鮮烈なドリブルからシュートを放つなど、前への推進力に欠ける中で光るものを見せ付けた。

 後半も決定機の数では圧倒的にチェルシーが上であったが、モノにしたのはシャルケであった。中盤でセスク・ファブレガスからボールを奪取するとドラクスラーの持込からフンテラールが値千金の同点ゴールを叩き込んだのだ。
 
 その後はモウリーニョが攻撃の手を強めるもシャルケの集中した守備の前にそれ以上の点を奪えないままタイムアップ。シャルケが敵地で勝ち点1を奪う展開となったが、正直、前半で追加点を取れなかった時点で嫌な空気は流れていた。その時点で手を打たなかったモウリーニョ監督だったが、これは責められないだろう。そういう感想をもてるのはこちらの後出しじゃんけんに近い。前半終了時点ではほぼ完璧に相手を押さえ込んでおり、ドラクスラーへのマークをきつくすることで対処は可能、と考えていてもおかしくはなかったのだから。結局は、攻撃は水物であることを改めて印象付けられる試合となった。
 
 しかしチェルシーの勢いが陰ることはまずないだろう。

 一方、シャルケは未だ怪我人の復帰も目処が立っていない状況で、今後もギリギリの戦いを強いられるだけに、見通しがまるで立たない。今後のリーグを見据えても、果たしてどうなるか。。。。
 地力はあるだけに応援したいところではあるが。ヘルトSDの無所属選手獲得が成功するか否かにかかっているだろう。