ブリュッセル連続テロ事件発生から十年 孤立させない為のネットワ-ク構築
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労働力不足に伴う協定で、1960〜70年代に移住してきたのが第一世代。現在はその孫世代にあたる第三世代が社会の構成員に成長している。彼らは、モロッコ人でもベルギー人でもない疎外感を感じ教育や就職においても差別を受け不利な状況に直面していた。ブリュッセルでは、社会的な不満を抱えた第二·第三世代の若者がイスラム過激派の影響を受けたことで、十年前(’16年)にブリュッセル連続テロ事件が勃発している。
そんな中でも目と鼻の先にあるメヘレンでは過激化の芽を早めに摘むことができていた。それは学校やモスク、そしてフットボールをはじめ地元のスポーツクラブが連携し、モロッコ系の若者を孤立させないネットワークを構築したから。その功績は計り知れない。日本の若年層育成の組織や指導者を批判する気は更々ない。しかし北中米大会でも東京都民より少なく神奈川民よを少ない人口のこの国は、黄金世代の大半が去っても王者スペインとの名勝負の記憶を残し準々決勝で姿を消した。日本と欧州ではフットボールクラブの社会的存在意義が異なる。その歴史の差を埋めるのは容易い事ではない。〖第百六十三話了〗
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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:絵乃