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コパ・アメリカ開幕間近!〜注目ポイントと優勝予想〜

☆ワールドカップで良かったチームと悪かったチーム

南米といえばブラジルとアルゼンチンが主役だったが、近年はチリやウルグアイといった中堅組との実力差がどんどん縮まってきている。コパ・アメリカの優勝予想は2択ではなく、少なくとも5択には広がったといえる。そんな状況で、今回のコパ・アメリカのどこに注目すれば良いのか。

まず、2014年ブラジルワールドカップにおいて良い結果を収めたチームと悪い結果に終わったチームの差に注目すべきだろう。良い悪いは国単位によって見方が変わるが、準決勝でドイツに1−7とボコボコにされたブラジルは良い終わり方とはいえない。3位決定戦でオランダに完敗した事を踏まえても、今回のコパ・アメリカはチーム再建の第1歩となる。

スアレスの噛み付き事件で、ベスト16敗退以上に後味の悪い終わり方をしたウルグアイも悪い部類に入る。両エースが不在な事を考えても、今大会ではエースに頼らない新たなプランを用意する必要がある。

一方で、良い内容で大会を終えたチームには大いに期待できる。PK戦の末にブラジルに敗れたものの、ファイト溢れるプレーでスペインを倒してみせたチリは今大会の優勝候補の一角だ。ワールドカップからメンバーの変更もほとんどなく、多くの選手がワールドカップを境にビッグクラブへとステップアップも果たしている。
チーム再建というよりは2018年までスタイルを継続し、さらにオプションも加えて研ぎ澄ませていく4年間となるはずだ。チリは今大会の開催国でもあり、ホームの声援を武器にコパ・アメリカを制覇。そして2017年にコンフェデに出場し、盤石の体制で2018年を迎えようというシナリオだろう。

1998年大会以来のワールドカップ出場を果たしたコロンビアは、ハメス・ロドリゲスを筆頭に多くのタレントが世界を驚かせる舞台となった。ベスト8でブラジルに敗れはしたものの、南米勢の中で最も良い形で大会を終えたのではないだろうか。
久しぶりのワールドカップ出場で国民のサッカー熱にも火が付いており、間違いなく今大会の優勝候補の1つだ。ファルカオ、クアドラードといった主力が所属クラブで出場機会が限定されているのは不安要素だが、バックアッパーにもワールドカップで結果を残した面子が揃う。
ブラジルの他にペルーとベネズエラと気の抜けないグループになっているのは不運だが、本来の力が出せればグループ突破は確実だ。

南米勢で最高位の準優勝に終わったアルゼンチンは、良い部類に入れていいだろう。結果で全てを判断する訳にはいかないが、大黒柱のメッシは昨年よりも明らかに状態がよくなっており、今のメッシの状態であればドイツとの決勝戦にも勝てたのではないかとさえ思えてくる。
アグエロ、テベス、マスチェラーノといったワールドクラスの選手に続く後輩が育っていないのは不安だが、ベテラン組が動ける間はコパ・アメリカでも優勝候補と考えていい。ワールドカップの時のように謙虚な戦いが出来れば、今の前線ならば楽に点が取れるはずだ。
ただ、ユナイテッドで出場機会を失ったディ・マリア、CL決勝を戦うテベス、メッシ、マスチェラーノとキーマンが揃ってシーズン終盤までフル稼働しているのは気にかかる。比較的グループステージで楽な相手と対戦できるのが救いで、その間にコンディションを上げていけるかが優勝へのカギとなるだろう。

☆優勝予想はブラジル

ここまで各チームの紹介をしてきたが、私の考える優勝候補はブラジルだ。妥当な読みと言われればそれまでだが、今大会は非常に読みづらい。前述したように開催国のチリも、タレント集団のコロンビアも、メッシが復調気味のアルゼンチンも優勝候補として推したい気持ちはある。
しかし、今のブラジルには2014年には無かったものが備わっている。それは規律だ。昨年のブラジルがネイマールやオスカルの閃きを武器に自由奔放としたサッカーをしていたのに対し、今は厳格なドゥンガの下で渋いサッカーが展開出来ている。
爆発的な攻撃力こそ無いが、ドゥンガ体制になって以降ブラジルは無敗だ。親善試合8試合をこなして8戦全勝で、失点はわずかに2。ドゥンガは今回もフェルナンジーニョ、グスタヴォ、カゼミロといった守備的MFを多く招集しており、堅いゲームが展開できるはずだ。
少なくともワールドカップのドイツ戦のような事は起こりづらく、面白くなくとも勝てるゲームが続くと予想する。さらにネイマールがバルサで好調を維持しており、なかなか馴染めていなかった昨季よりも良い精神状態でコパ・アメリカを迎えられる事もプラスに作用するだろう。