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’92年ミルウォ-キ-でのプロデビュ-戦は二十四歳の時。ウイスコンシンイリノイの両州で十一連勝、二ュ-ジャ-ジ-、ペンシルバニア、ネバダ州ラスベガスとその勢いはとまらず’96年3月まで驚異の二十八連勝を達成する。ロウブロ-による反則負け二試合で連勝記録はストップするが、遂に’97年10月アトランティクシティでのWBC世界ヘビ-級タイトルマッチを迎える。王者はレノックス·ルイス:Lennox Lewis【1965年9月2日生】。ロンドンのウェストハム出身と欧州人同士の非常に珍しいヘビ-級の世界戦で、ゴロタは初のKO敗けを喫した。この英国対ポ-ランド、ロンドン対ワルシャワ二十四年前の因縁を穿り返し、黒人と白人の人種差別を絡めるのだからレギアサポ-タ-のセンスには舌を巻く。レスターシャー州は少々ロンドンから離れてはいるのだが。エクストラクラサ開幕戦で掲げたティフォは、武器を持った男性と豚の頭を持った女性に《難民歓迎》皮肉の文字。ウクライナ難民には手を差し伸べた彼らもイスラムやアフリカはシャットアウト。日本で理想だけを掲げる頭の中がお花畑の輩は、移民を受け入れない事が差別ではなく、移民増大により国内でより人種差別に拍車がかかる欧州の現実を学んだほうがよい。
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アゼルバイジャン代表マヒル·エムレリ:Mahir Emreli【1997年7月1日生】のゴ-ルが決まったのは31分。ホ-ムチ-ムが先制すると、その後も失点を許さずモスクワに続いての勝利でグル-プ首位に立つ。クリーンシートに大きく貢献したのは元ポーランド代表のセンターバック、アルトゥル·イェンドジェイチク:Artur Jędrzejczyk【1987年11月4日生】。昨日のテレマリカ戦は終了間際一分の途中出場ながらレギアでの出場記録を四百九に伸ばした鉄人。レギアの前はロシアのFKクラスノダ-ルで九十一試合。クラブ通算キャリアは五百六十を超える。上写真の美女は2014年12月に結婚した夫人。そしてベビちゃんとのスリーショット。
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ポーランドは美人が多いと話題にはなるがこればかりは、統計·数値の出しようがない。働いていても子育てをしていてもポーランドの女性は逞しく、輝いている方が多いのは間違いない。バス停止を降りてワジェンコフスキ通りを東に歩いていたら右手にはサブグラウンドでボールと戯れる子ども達。思わずレンズを引き寄せられてしまった母親らしき女性の美貌もこの街では珍しくない。同クラブで広報の責任者を務めたイザベラ·クルク:Izabela Krukさんは妊娠を理由に2022年5月2日産休に入っていたが無事出産。
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’23年から『Kids&Family』カテゴリーの特別プロジェクト兼開発のディレクターとして職場に復帰した。もちろん二人の子供の母親として育児と並行しての勤務を一年こなして完全退職。現在は時間と愛情を我が子に注いでいるだろう。確かお見かけした長身の女性がクルクさんだったと思うが言葉は交わさずじまい。カバ-写真のプレス証とフォトビブスを手渡してくれた別の若い女性スタッフに対しても好印象が残っている。但しこの日筆者に手渡されたフォトビブスの番号は四十八番。なるほど、死(四)にや(八)がれ!とレギアサポ-タ-から罵声を浴びせられるのを覚悟したほうがよさそうである。〖第八十七話了〗
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■写真/テキスト:横澤悦孝 ■モデル:あかり