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171〗Stade Pierre de Coubertin / カンヌ

血の赤よりもラベンダーの紫 黄金の縦ではなく向日葵のイエローが平和を象徴

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スタジアムに靡く黄色と赤の縦縞の旗。プロヴァンス=アルプ=コート·ダジュール地域圏の伝統的な紋章をデザインしたものだが、正確には血と黄金を表していたから黄色ではなく黄金色。1125年にてプロヴァンスの領土を手に入れたのはバルセロナ伯レモン·ベランジェ三世。戦いで傷を負った時に、金色の楯の上に指で血の線を描いたとされる。
現在のプロヴァンスならば黄色と紫のほうがしっくりくる。ヴァランソル高原一帯に広がるラベンダーと向日葵の畑はフランスだけでなく欧州全体を見渡しても屈指の美しさ。お台場でこの日黄色の衣装を纏った結城りなをフレ-ムに収めると、ヴァランソルの向日葵畑が目の前に浮かんだ。

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その日の夜、同年代=オ-バ-60の推し活命で芸能界に詳しい友人にLineで連絡すると「先週 りなちゃんフジテレビ出てたわよ!」とTerverのURLを張り付けて返信してくれたので慌ててインストールする。『千鳥の鬼レンチャン』の初開催企画”激闘!男女混合4×200mリレーサバイバル”のランナーとして疾走。テロップには”スタ-ダスト一の俊足”と表示されていた。
それにしてもである。彼女のキャッチコピー『24時間笑顔無料配布中』は何方の作品だろう。文章を書くことを生業とするものとしては瞠目結舌。「ただキレイなフレ-ズが浮かんだので次デビューする娘に使おう」的ではなく結城りなのキャラクターと見事なほどマッチしておりオリジナリティは秀逸。例えるならば’70年代ニューヨ-クで活躍したプロレスラー、ブルーノ·サンマルチノ:Bruno Sammartino【1935年10月6日生-2018年4月18日没】の『人間発電所』に勝るとも劣らぬ傑作ではないか。
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太陽に向かって真っ直ぐ花を咲かせる プロヴァンスの向日葵の微笑み

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アイドル業界に疎いオヤジでも、映画はそこそこ詳しいので千鳥の大悟:Digo【1980年3月25日生】が今春の第79回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩いたのは知っている。お笑い芸人が役者としての才能を発揮するのは然程珍しいことではない。
結城は今回のステージでアコ-スティックギターの演奏と歌唱を披露したが、中学ニ年生までの八年間ピアノを習っていた。今後、音楽と演劇、はたまたなその希な運動神経と身体能力を活かして独自のポジションを確立するのかは専門外の素人には予想もつかない。但し彼女のナチュラルな笑顔には人を癒し明るく前向きにさせる魅力があるのは相違ない。
この夏は日本でも話題になるほど熱波による猛暑に襲われたフランス。それでもプロヴァンスの向日葵は太陽に向かって真っ直ぐに花を咲かせているのだから、訪れた人々は力強くその圧倒的な生命力の逞しさを目にしたならば胸を熱くせずにはいられない。〖第百六十九話了〗
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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:結城りな