Foot ball Drunker 〔117〕visiting 『Stade Dominique Duvauchelle』クレテイユ / フランス

この写真を撮影した2016-17シーズン。前年の二部から降格して全国選手権(ディヴィジオン3:三部)でも下位に沈み四部降格の危機的状況に追い込まれていたUSクレテイユ。17年4月7日USブローニュ戦のマッチデープログラムは、何故か白色のユニフォームだが本来のチームカラーはこちらのブルー。


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現在はその四部=フランス全国選手権2だからセミプロと表現すべきか。シャンピオナ·ドゥ·フランス·ナシオナル=が通称:ナシオナルなので四部はナシオナル2と呼ばれる。

クレテイユが舞台の名作映画二選

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2014年に制作されたフランスのドキュメンタリー映画「Les Héritiers(後継者たち)は「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」の邦題で2016年夏に日本国内でも公開された。


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貧困層が暮らすクレテイユのレオン·ブルム高校。様々な人種が集まりトラブルが絶えなかった生徒達が、アウシュビッツ強制収容所での生活を経験した生存者との出会いをきっかけに変わっていく。出演した俳優のアハメッド·ドゥラメ:Ahmed Dramé【1993年4月2日生】が自身の体験を映画化すべく脚本を手掛けた。


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思い出したのが前回でも回想したマドリッドでのスペイン初観戦。ラーヨ·ヴァジェカーノの長い脚が記憶に残ったプレーヤーはモハメッド·ディアメ:Mohamed Diamé【1987年6月14日生】。名前が似ているような二人の共通点はクレテイユ出身。
。2013年のワールド杯ブラジル大会予選当時セネガル代表の主将を務めていたデフェンシブハーフ。ディアメは中学年代をクレールフォンテーヌで過ごしている。前述のマテュイディもUSクレテイユのユースに所属しながら同センターに通っていた。 17歳でトロワへと移籍するが、彼らが学んだクレールフォンテーヌ養成所も”国立の施設”。移民を中心とした貧困層からの発掘育成が目的なので基本的に無償。


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この写真は393号線のバス乗り場。観光客で沸き返るパリ中心部とのギャップは大きく、確かに花の都ではない。既にヴァラロントン市は目と鼻の距離。この流れで白人しか写っていなければ話にならないが腰を降ろした男性が、イイ味を出してくれた。

「Les Héritiers」は移民の子供達に対する教育をテーマに取り上げている作品。どうそても2008年第61回カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得したEntre les murs「壁の内側」と比較してしまう。