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シメオネに学ぶサッカー道の本質(UCL14-15GR第6節 ユベントス対A・マドリー)

重要なのは、ボールがゴールラインを超えることだ

2006年ゲルト・ミュラーがゴールのコツを聞かれたこのように答えたという。
なぜかアトレティコとユーベのこの試合を見終わった後、
この言葉が思い出された。

ラインを超えないサッカーもあるからだ。

シメオネ氏をプレーヤーとして、あるいは監督としては間接的に触れる機会が多く、
テレビでもリアルタイムで見たことはなかったと思う。
普段は世界のメインのリーグからそれぞれ1~2試合をチョイスしてくると、
アトレティコ・マドリーの試合は自然と選択肢から遠くなっていまう。

しかしなんの前提知識ない状態で、あちからから、本物のほうからガツンとやってくる時というものは
人生の時々にあることだ。
今回見事にその試合を見ることができた、しかも奇跡的な試合で。

そう、それはまるで真剣勝負、先に動いたほうが負け。
集団で行うスポーツなのに巌流島の決闘とおもわれるほど、
動きのない、いや動けない、いや動いてはいけない勝負。
酸素は薄くなり、気温は下がり、集中力は常に張り詰め、
間合いと間合いとをの駆け引きという場所から降りることはもう誰にも許されない。

男と男の戦い。気の勝負。
しかも力任せに体力勝負に慣れていてるはずの日々、そのコンディションをコントロールすることに人生の長い時間を抱えてきた男たちが
その頭脳の中を流れているアドレナリンをマックスに感じながらその抑制と時間の行方に耐え忍ぶ様は
見ている我々でも参ってしまう。