55分、自陣のタッチライン際でロマニョーリがPKを献上。
またしても「事故」を起こしてしまったミラン。
イリチッチはディエゴ・ロペスの読みを上回る右端ぎりぎりのPKで2点目をとり、
残り時間はそれなりにあるものの、勝点3は非現実的なものに。
ソウザ監督がカードホルダーを淡々とベンチに戻す采配とは対称的に
攻撃に変化をつけるような選手が無いミランは
ソウサ監督の時間潰しにただ付き合うしかなかった。
ミハイロビッチとミランは言わば水と油。
しかしよく撹拌すれば美味しいドレッシングになるように、
うまく機能すれば「違う」ミランを見せられたはずだ。
しかしそれぞれの役割にあまりにも硬直化されたプレーや
バレリ主審のカードを出す傾向を意識した采配のソウザ監督と
レッドカードとPKで沈んでしまったミハイロビッチを比較すれば
どうやらこのまま分離された状態が続きそうだムードが漂う。
しかしもし本田がこの撹拌役を買って出ればこのピンチがチャンスになる。
個性と戦術はサッカーの永遠のテーマだが
そうした課題へのチャレンジを、本田に期待したい。