エンブレムには公国の紋章にも用いられた純白のエルミン
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ケルト系ブルトンの風習が色濃くフランスの中でも異郷と形容されるのがブルターニュ地方。十九世紀後半から二十世紀にかけては、異国の画家たちを引き寄せ、数々の名作が誕生している。この地域で多く見掛けるカルヴェールは、キリスト受難群像碑や十字架像を指すフランス語。日本人ならばチューリッヒであの世へと旅立った藤田嗣治:Tsuguharu Foujita【1886年11月27日生-1968年1月29日没】の描いた『十字架の見える風景』。フジタらしい乳白色の色調で描かれているのがカルヴェール。地域圏の首府はイル=エ=ヴィレーヌ県の県庁があるレンヌ。地元スタッド·レンヌのエンブレムで向き合う二匹が狐にしてはしっぽが妙に細い。確かにお稲荷さまの眷属に似ていなくもないが、実はこの動物こそオコジョの冬毛が真っ白に変わる姿=エルミン。清廉潔白を象徴としてブルターニュ公国の紋章にも用いられている。カバー写真のブルターニュ産ビールのラベルのキャラクタ-は広く愛されている。
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マルセイユやリヨンよりもこの都市を立ち寄った日本人観光客は多いのではないだろうか。筆者もモン=サン=ミシェル観光をリクエストされてレンヌまでは同行し、そこからは地元業者の団体ツア-にお任せした。ブルタ-二ュで試合を取材した経験はなくてもデュルビ·ブレトンは観戦している。
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