そこからの前半残り10分間は、全く上下の連動が見られず、セカンドボールを取られ
ることが増え、そこに遅れたアプローチでファールを取られることが多かった印象を
残したまま前半を終える。
【後半】
後半早々、モドリッチの焦りが流れを崩し、ゲームが落ち着かない。
何をすべきかをわかっていたはずのモドリッチが、
前しか見えなくなってしまっていた。
彼の良さは周りが見えている上での前への動きなのに後半序盤は彼の良さが消えてい
た。
その反面、後半7分24分、ディマリアの突破は象徴的だった。
自分のやるべきこと、ゴールまでのイメージがずっと見えていて、ゲームを掴んでい
るのは俺だと言わんばかりの動き。
後半15分からは、モドリッチも少しずつではあるがリズムを戻し始め、じわじわとア
トレティコゴールへと近づき始める。
それでも、後半30分を過ぎたあたりから、アトレティコは完全に守りを固めていた。
そんな中、攻勢の手を緩めないレアルは最後まで諦めない。
後半ロスタイム3分、モドリッチのコーナーからセルジオラモスの同点ヘディング
シュート。
【延長前半】
勢いは完全にレアル。
パスワーク、セカンドボール、全てがレアルに向いていたと感じる。
それでもそこを失点せずに守り切ったアトレティコを賞賛すべきなのだろう。
唯一の抜け目とするなら、中盤でのスペースが埋めきれていない点だった。