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ドリアを巡るポーカー。ブラジルの若き才能はどこへ?

 現在、フランス・リーグアンのオリンピック・マルセイユに所属している元ブラジル代表CBのマテウス・ドリア。

 今シーズンは『戦術マニア』の異名をとるマルセロ・ビエルサ監督の元ではまだ出場機会がないものの、ブラジルではボタフォゴで、リーグとリベルタドーレス杯合わせて18試合に出場し1アシストも決めている、若手の注目株である。

 もっとも、ビエルサはマルセイユの海外担当スカウトの質に疑問を抱いており、今シーズンの出場機会0にはビエルサのフロントへの抗議の意味もあるのだろう。

 彼には不運なことではあるが、当然この処置には不満を抱いているようで、既にチームを去る方針であるようだ。

 チームも積極的に冬のマーケットで交渉に応じる構えのようだ。

 左右のCBに加え、左SBもこなせることから、彼を欲しがっているクラブは多い。

 特に、昨夏のマーケットで彼を追っていたユヴェントスを筆頭に、守備の強化を図りたいラツィオやベンフィカ、アトレティコ・マドリード、バルセロナといった強豪クラブに加え、センターバックの補強が急務となっているシャルケやヴォルフスブルグも獲得に興味を示しているようだ。

 ただ、LOM側は基本路線は売却、移籍金は2000万ユーロ以上という方針のようで、そこがネックになりそうだ。

 才能ある若手にとって出場機会こそが自身を伸ばす手立てであるだけに、一月中に移籍先は見つかるだろうか?