Foot ball Drunker 〔70〕visiting 『Nya Ullevi』ヨーテボリ / スウェーデン

ヘグモ監督は今季カップ戦制覇と春秋制のため先月終了したアルスヴェンスカン3位=来季のUECLの出場権を置き土産を残せたが、問題は同市もうひとつのクラブIFKヨーテボリ。


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80年代にUEFAカップで二度優勝しており、アヤックスがミランを破った1994-95のUEFAチャンピオンズリーグでは準々決勝でバイエルン·ミュンヘンにアウェーゴール差で敗れたもののグループステージではFCバルセロナ、マンチェスター·ユナイテッド、 ガラタサライ相手にホームで全勝。堂々の首位通過している。もっともシーズン前のFIFAワールド杯アメリカ大会でもスウェーデン代表が四強入りしているのだから然程驚きもされなかった当時。

アルスヴェンスカン2023でもIFKヨーテボリは、16チーム中13位。最終節で既に降格が決まっていたヴァールベリBoISとの試合を落としていたら、この名門が残留を賭けてプレーオフを戦う羽目に。


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ヨーテボリのストライカーならば デンマーク代表のラッセ·ヴィベ:Lasse Vibe【1987年2月22日生】。2013年に隣国から加入。二年目の2014年シーズンは36試合出場で29得点とブレイク。アルスヴェンスカン得点王でチームを欧州(2位)に導く。
2015年7月、英チャンピオンシップのブレントフォードFCに移籍。オーバーエージ枠でリオ五輪にも出場している。

2016-17シーズン最終戦に撮影した写真の両脇お子ちゃまは実子。18年の中国·長春亜泰移籍を経て、19年4月IFKヨーテボリに復帰を果たすのだが、最後は母国でとFCミッティランへ移籍。リンドグレンと同じく’21年に現役を引退している。


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さて、今秋のUEFA欧州選手権も予選敗退のスウェーデン代表。フットボールの話題では暗くなるので、経済産業で同市の明るい話題で締めることに。ヨーテボリにも本社·工場を構える同国No.1自動車メーカー『VOLVO』。

2010年に中国資本で復活すると世界が注目する新興電池メーカーのNorthvolt社とのジョイントベンチャー(合弁会社)を設立した。2022年2月4日、ヨーテボリの近郊に大規模な工場を現在建設中。25年から稼働を開始する予定で最大3000人の雇用創出が見込まれる。

浦和レッズの前身である三菱重工業から独立した三菱自動車とVOLVOがオランダで生産したV40は2004年まで販売されており
欧州側から日本での不人気が信じられない。
今やカリスマの長谷部誠や原口元気の前から日本の”三菱”産が欧州で好まれていたのである。[第70話了]


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◼️写真/テキスト:横澤悦孝 ◼️モデル:葉山知音里