マンチェスターユナイテッドで怪我人が続出している。ここまでにDFのスモーリング、ジョーーンズ、エバンス、MFのキャリック、フェライニ、ヤング、リンガードが怪我で離脱しているが、ここに来て更に今シーズン移籍してきたエレーラも加わることとなってしまった。
肋骨を痛めているとのことで、試合には出れそうになさそうだ。ルーニーはレッドカードをもらってしまい、三試合出場停止となる。まさに踏んだり蹴ったりという状況である。
この状況にファン・ハール監督はフィットネス部門の再編成に着手、これまでフィットネスコーチを担当していたトニー・ストラドウィック氏をユース担当に変更し、ヨス・ファン・ダイク氏を後任に据えたのである。
ファン・ダイク氏はAZ時代からファン・ファール監督の右腕として選手の体調管理を担当してきたフィジオ・セラピストである。彼に代えたことで選手の怪我が減れば良いのだが….
同時に英国の新聞で揶揄されているのは、ユナイテッドのスポンサーに名を連ねている『東芝メディカルシステムズ』社である。契約を締結した際には半年後の怪我も予測できるだの、クラブの身体検査および怪我の早期診断、選手の健康状態の改善を支援するだの、潜在的に予防可能な怪我の初期症状の研究を促進するだの、怪我がちなスモーリングやジョーンズらも怪我に悩まずにシーズンを過ごせるだろう等といった素晴らしい見出しが乱舞していたのだから、それも当然といえば当然だろう。
しかし、道具はあくまで道具であり、使う人物によって有効に使えるかどうかも変わってくるものなのだ。出来れば、ファン・ダイク氏がそれらを有効活用してくれることを切に祈るばかりである。