この試合内容には色々ともの申したいかたがおられるかとしれませんが、4点全てがDFのミスです。
マンチェスターシティにとっては、まだここでCSKAモスクワに脱落して貰っては困る。といった理由があったのも事実ですが、この結果により、辛うじてCSKAモスクワが残りました。
さて、序盤は両チーム共に前線が精力的に動き、打ち合いの様相を呈していましたが、それは本当に序盤のことで、マンチェスターシティが引かないので、CSKAモスクワは幾分、守備にシフトをしました。しかし、そんなCSKAモスクワを嘲笑うかのように、2点を奪取したマンチェスターシティでした。
1点目は29分に16番のセルヒオ=アグエロが取りましたが、そこまでのお膳立てをしたのは10番のエディン=ジェコでした。中盤からのボールに飛び出したエディン=ジェコが相手のGKを引き付けてセルヒオ=ガルシアにパスを出したのですが、CSKAモスクワのDFは、ここで止められたはずなのです。飛び出したGKもそのつもりでエディン=ジェコのシュートコースを塞いでおり、横パスは予想していたはずです。
この日のエディン=ジェコは、正に10番の働きで、MFといってよいほどに、ゲームを作っていました。
イングランドのサッカーは、普通、縦に速く、精力的に上下のアップダウンを繰り返すもので、特に10番を必要としてはいないのですが、このエディン=ジェコがチームに違う色をもたらしていました。
続く2点目は16番のセルヒオ=ガルシアが、おそらくシュートであったと思うのですが、これを7番のジェイムス=ミルナーが触ってゴール。
これもDFのミスで、ジェイムス=ミルナーが触る前にカット出来たボールでした。
ここまでのマンチェスターシティは、幾らCSKAモスクワのDFがあたおたしていたとはいえ、ゲームの内容も良く、勝つ内容でしたが、一転。今度はCSKAモスクワに、同じくDF陣のミスから得点を与えるといったお返しをしてしまったのです。
特に2失点目は、ペナルティーエリア内ゴール正面にいた88番のセイドゥ=ドゥンビアに出た横パスを、横一列に並んだDFが三人共に見送るといった失態を犯してしまいました。
両チーム共に、DF陣の梃入れが必要ではないか?と感じさせる試合でした。