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マインツの逆襲 鷹の目GMの少々遅かった補強

 マインツの重い腰がようやく上がりつつある。
 ヨーロッパリーグ予選三回戦では、ホームで先勝するもアウェイでまさかの敗北を喫して早々に敗退、続くDFBポカールでも格下のドイツ三部リーグ所属にケムニッツFCと死闘の末にPK戦で初戦敗退

、危惧されたリーグも二引き分けと完全に悪いリズムに入りかけていた。

 原因は明らかな補強不足と新監督であるカスパー・ヒュルマンド氏の戦術浸透度が進んでいなかったに点にあると思われる。というのも、昨シーズン後半から明らかに守備陣の層の薄さ、左右の揺さぶりに弱いことを露呈していたにもかかわらず、それに対する補強がなされていなかったこと、そして攻撃陣も岡崎と共に前線を支えたチュポ=モティングとの契約延長に失敗(フリートランスファーでシャルケに移籍)、ミュラーもハンブルグに移籍した為に手薄になっており、前線で岡崎が孤立するシーンが多数見られたのが印象的であった。

 この移籍期間終幕ギリギリで凄腕GMであるクリスティアン・ハイデル氏は大型ローン移籍を決めてきたのである。
 
 攻撃陣では、元マインツ出身で、大型補強により出場機会を奪われたサミ・アラグィをヘルタから、香川真司の加入で追い出された形になったヨナス・ホフマンをドルトムントから招聘、守備面でのてこ入れにレーバークーゼンからフィリップ・ヴォルシャイトを迎え入れるなど、足りないポジションを補強する選手を連れてくると、ようやくチームとしての纏まりを得たマインツは、迎えた第三節のヘルタ戦で(ヘルタもまた守備陣に怪我人続出かつ代表疲れで細貝を欠いていたとはいえ)1−3で破るなど早速その移籍の実効性を披露したといえる。というのも、サイドから1.5列目を得意とするアラグィ、サイドからの抉りを得意とするホフマンと昨シーズンの前線を上位互換したような補強であり、ヒュルマンド監督が志向するシンプルかつ少ない手数で前線へと弾を供給するサッカーにマッチした補強であったからだ。

 そして今週末はドルトムントをホームで迎え撃つ。くしくもシンジデルビーとなるこの試合、どちらも負けられない戦いとなる。真のシンジを賭けて日本代表の僚友の対戦、勝利の女神はどちらに微笑むのだろうか?