Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 293

Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 294
no-image

転換点となる今夏のセヴィージャ 〜日本代表MF清武弘嗣が加入するスペインの強豪の現在地

セヴィージャのクラブ事情に適した知将

 そして、2013年1月の就任以来、3年半に渡って指揮を執っているウナイ・エメリ監督の存在も大きい。
 EL3連覇を毎年のように大幅に選手が入れ替わる中で成し遂げられたのは、エメリの存在あってこそだ。
 彼自身も主力選手が引き抜かれる中でのチーム作りは、2008年から2012年までのバレンシアの指揮官として経験しており、クラブ史上初の3年連続CL出場権獲得という結果も残している。
 特筆すべきは、スタイルや哲学に拘りがないこと。毎年チーム編成が変わるため、スタイルに拘らない事に拘りがあるくらいだ。
 国内リーグでバルセロナやレアル・マドリーのようなメガクラブと対戦する事もあるため、実力が格上の相手には守備的な戦いを、格下には攻撃的な戦い方を選択できるように、選手個々やチームにその「肌感覚」を植え付けるのに長けている。
 そのため、セビージャで活躍した選手はどんな国のリーグでもチームでも適応できる選手が多くなり、それがそのまま「ブランド力」となった上で、ELのタイトルを肩書として付けるのだから、移籍金も大きく跳ね上がる好循環を呼ぶのも納得だ。
 

エメリ退任、モンチも?新時代に向かう来季以降のセヴィージャ

 しかし、ここへ来て、そのエメリ監督がフランスのパリ・サン・ジェルマンへ“移籍”する事が確実になった。エメリ本人とパリ側は合意しているので、あとはクラブ間での違約金の設定が決まれば発表されるだろう。
 さらに、そのエメリ退任前には、モンチSDにも退任説が流れていた。ジョゼ・モウリーニョが新監督に就任する事が決まったマンチェスター・ユナイテッドからの引き抜きに遭い、本人もステップアップを狙ったようだが、こちらはクラブがモンチSDは違約金をもらっても退任を認めない方針を貫き、来季は残留する。
 しかし、モンチSDはすでにステップアップの意志を示しており、1年後には退任するかもしれない。今後1年間で後任の指導に当たるのではないか?

 来季もCLに参戦する事が決定しているセヴィージャだが、今季は国内リーグでは7位で終わっている。もう6年連続でCL出場枠の4位以内には入れていない。
 ここがクラブの限界なのかもしれない。上記記載した成績表の通り、2011年と2012年にリーグ9位となってもいた。有力選手も全く台頭せず、モンチのチーム編成も頭打ち状態になっていた。
 その時は、エメリ監督との“結婚”で現在の位置まで登ってきたのだが、実際は元いた場所へ戻ってきたイメージに近いのかもしれない。欧州最高クラスにまでは脱皮できていないのだ。
 
 イタリアのインテル・ミラノへの移籍が濃厚な司令塔=エネル・バネガの代役として加入するであろう清武。
 激しいポジション争いが待っているのはもちろん、セヴィージャもまた新時代に突入しようとしている。[/fusion_builder_column][/fusion_builder_row][/fusion_builder_container]