「最高だよ君たち」
そう言いながら拍手をして入ってきたのはフェレーロ会長だった。
「エンターテイメントはこうでなくちゃ」
正直監督の苦手なタイプだった。
「耐えて、耐えて、耐えて最後に勝つなんて、王道のようなストーリーだ」
会長のサングラスの奥はいつも読めない。
「実現できたら、報酬は楽しみにしてくれ」
とても私には言えない言葉だ。
でもそいうった言葉も功を奏するものだ。
ガッビアディーニがコーナーを決めた。
正直監督なのにコントロール出来ない自分は情けないが
とにかく引き分けで終わったことは良かった。
だたピルロを温存したアッレグリは只者ではない。