マンチーニ体制となったインテル・ミラノは、CLのドルトムント対ユヴェントス戦を観戦していたようだ。
その視察対象となっているのは、ドルトムントの司令塔であるトルコ代表MFのヌリ・シャヒンと左サイドバックのドイツ代表DF、マルセル・シュメルツァーのようだ。
というのも、この二つのポジションはインテルの補強ポイントと言われているからである。
シャヒンはトップ下のみならず中盤の底からのゲームメイクも出来る選手だけに、中盤の選手層に不安を抱くインテルにとって喉から手が出るほど欲しい人材だろう。
また、長友が怪我続きに加えて期待をこめて獲得したドドが伸び悩み、左サイドバックが試合毎に変わり、弱点となっているだけに、こちらも非常に欲しい人材であろう。
ただ、問題になるのは移籍金の高さになりそうだ。シャヒンは2018年まで、シュメルツァーは16年まで契約が残っており、市場価値はそれぞれ1000万ユーロ、600万ユーロと高額である。トヒル会長による体制に代わり、選手獲得には一定額の資金を投入されているものの、この冬にも多くの資金を投入している上、ヨーロッパリーグも敗退、来シーズンのヨーロッパリーグ出場も勝ち点37の9位と、現在5位につけているナポリから10ポイントを離されており、出場も難しくなっている。
こんな状況での獲得は相当の資金を積まない限り難しいと言わざるを得ないだろう。
マンチーニ監督の元で少しずつ勢いを戻しつつあるものの、戦術が未だ浸透しきれていない為に勝ちきれず、もどかしい戦いを続けている以上、来シーズンに向けての補強面でも厳しい戦いを強いられそうだ。