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ガンバに必要だったのは”スペシャリスト”か”多様性”か!?

 さて、ここで本題へ。現在のガンバ大阪はどうでしょうか?宇佐美という絶対的エースが長期離脱したら、長谷川健太監督とフロントはスピッツビルゲン島にちゃんと品種(選手)や戦略を蓄えていたのでしょうか?そもそも昨季終盤から1トップとして最前線でプレーした始めたとはいえ、宇佐美も本職はMF。FWとしてはスペシャリストではありません。変則2トップを組む日本代表MF遠藤保仁はもちろん、ブラジルから獲得したFWリンスは2列目、ユースから昇格してきたFW小川直毅もドリブル突破に長けたサイドアタッカーのイメージが強い選手。”スペシャリストFW”は佐藤晃大ただ1人。その佐藤は昨季は長期離脱から終盤の37節に復帰したばかり。
 遠藤が1.5列目で機能するのはACLを制した2008年に代表されるように、長谷川監督就任前から分かっていた事。それなのにチームの結果が出ているからと言って遠藤を2トップに組み込んだ布陣をメインとしてキャンプから準備するのはナンセンスでした。そこをベースにしてしまったらチーム編成の段階で本職FWは必要なくなり、結果として昨年のFW登録選手は6人中5人が退団という結末を迎えたのですから。
 遠藤はどのポジションでも高いパフォーマンスを披露できる”多様性”を持った選手で、宇佐美ともMF陣とも上手く絡める事で、”ダブルゼロトップ”が完成していたわけですが、それはJ2が舞台だったからという理論付けや、昨年9月から10月にかけての連敗未勝利期間があった事から来た”プランB”から生まれた産物でした。もちろん、プランBがメインになってもいいわけですが、このプランBは宇佐美という”日本の至宝”の卓越した個人技に頼る事を前提として成立しているわけで、だからこそチームが攻撃に人数をかけずにフィニッシュに至るカウンターでゴールを奪い続ける事ができたのですから。その宇佐美の長期離脱により、そのカウンター主体のメイン攻撃パターンもなくなってしまったのですから、ダブルゼロトップはあくまでプランBのままにしておくべきプランだったのではないでしょうか?