Foot ball Drunker〔66〕 visiting 『 Estadio Municipal de Santo Domingo』アルコルコン / スペイン

西野ジャパンのツワモノどもが残した《夢の跡》

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首都マドリードの南西に隣接するアルコルコン市の人口はおよそ17万人。第66話はアグルパシオン・デポルティーバ・アルコルコンSADがホームとして使用するエスタディオ·ムニシパル·デ·サント·ドミンゴ。2017年にはテネリフェの柴崎岳 19年9月にはサラゴサの香川真司も踏んだピッチ。

アトーチャ駅からセルカニアス線(C-5)のモストレス·エル·ソト行きに乗車。


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アルコルコン中央駅で降りるのではなく次のラス・レタマス駅が最寄り。歩いて5分もせずにエステバン・マルケス通りから人工芝のコートを走り回る姿が見えてきた。取りあえずスタンドの保護者に混ざって子供達のトレーニングを眺めて一息。

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スタジアム内で目に付いたのはフェンスに背番号8ルーベン·サンス:Rubén Sanz【1980年4月30日生】の髭面写真。2003-04シーズンの加入以来2016年までの13年間在籍。38歳でスパイクを脱いだ彼はクラブのレジェンド。キャリアのハイライトと云えば2009年10月27日。コパデルレイ4回戦のレアル・マドリード戦。4-0で勝利したこの試合の観客数は7000人。サント・ドミンゴの座席数は6000席程度なので明らかにキャパシティオーバーなのだが語り継がれることだろう。


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ADAのエンブレムがプリントされたコートの女子三人組。フットサラーに名前を尋ねると左端のパウラ·ジョレンテ·サンチョ:Paula Llorente Sancho【1997年12月3日生】選手はイタリアで日本人と交流したらしい。

3月29日からローマで開催された第六回ローマ·キャピタル·トーナメントにスペインから招待されたのはアルコルコン·FSFのBチーム。もう一つの海外招待チームが当時関東女子フットサルリーグ二連覇を達成した墨田区のフウガドールすみだレディース。共に観光するなど親睦を深めていたのを両クラブのSNSで知る。


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試合の結果は3月29日初戦で、アルコルコンBは地元FB5ローマに5対0の圧勝。2日目のフウガドールとの好ゲームを6-4のスコアで制すると、最終戦ではラツィオにも3-1、全勝で大会制覇したのは繰り返すがセカンドチームでこの無双ぶり。

スペインはフットサルでも世界のトップレベル。そもそもADアルコルコンの女子フットサル部門は、欧州で屈指の規模を誇る。