Foot ball Drunker 〔76〕visiting 『Eduard Streltsov Stadium』モスクワ / ロシア

2008年6月から八年間同社の社長を務めた湧田節夫:Setsuo Wakuda【1948年年生】氏は、当時歩いて五分にお住まいがあるご近所さん。息子は小学校に入学と同時に地域のサッカー団入り。OB保護者のボランティアで運営しており涌田さんは会計担当。印象に残るエピソードはビンゴゲームの商品=食事券を譲っていただいたのだが「ヨコザワさん、よく頑張ってくれてるから」と一言。人を見るのが大企業トップの仕事。こうして息子は叙々苑デビューを果たした。


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オートバックス M-1グランプリ 2009の募集ポスターには、森田まさのり:Masanori Morita【1966年12月22日生】の漫画『べしゃり暮らし』の主人公二人が登場。
週刊少年ジャンプ(集英社)で2005年から連載が始まり気にはなっていたがスルー。ところが本年しっかり読んでみると、どっぷりハマった。前話でふれたとおり、つかこうへい:Kōhei Tsuka【1948年4月24日生-2010年7月10日没】の毒に冒された世代。スター潤三の押しかけ付き人をしていた辻本の父親、富美男と母、仁美の関係は蒲田行進曲を彷彿させる。


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デジタルきんぎょの藤川則夫が、喜びのあまりに飲み過ぎ全裸凍死も最高に残酷で間抜けで泣ける。
藤川嫁の口癖が「死んだらええねん」がこのような展開の伏線だったとは。

前話でふれた邦画『恋が舞い降りた。』は、天使の間違いで死んだホストが主人公。階段落ちに命を賭けるヤス。愛するヒトの死は最大にして普遍的なテーマ。人命より尊いものはない。


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ロシアでも日本でも出会った世界の子ども達が瞳を輝かせボールを追いかけていた。
トルペドのグラウンドで練習に励むキッズ達の中からもしかすると将来代表プレーヤーが誕生するかもしれない。しかしその時果たしてロシアという国家が存在しているのか。
モスクワの地下鉄網拡張は、来春の大統領選へのアピールか。

この人こそ今世界で一番「死んだらええねん」[第76話了]


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◼️写真/テキスト:横澤悦孝 ◼️モデル:Ur=ユウ