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ドルトムントが不調を抜け出したのは嘘!?~後編~

ドルトムントが頻繁に蹴るロングボールには意図がある。仮にロングボールを相手に拾われても、持ち前のプレッシングで奪い返す事が出来るという自信があったのだ。ロングボールを相手に拾われたところが攻撃の出発地点であり、プレッシングを機能させる事で遅攻の必要性を排除してきたのだ。
それが通用しなくなった今、チャンスを作るには遅攻で仕掛けるしかない訳だ。しかしビルドアップをチームに植え付ける事は難しい。少なくともシーズン途中から植え付けられるほど容易い作業ではない。ギュンドアンやシャヒンといったゲームメーカーが復帰した事で多少の改善は見られたが、今はごまかしているに過ぎない。

☆ユヴェントスとの第2戦に向けて

2月7日のフライブルク戦、14日のマインツ戦、21日のシュッツトガルト戦と3連勝を飾ったが、これで危機を脱したと考えるのは大きな間違いである。今挙げた3つの課題は1つもクリアされておらず(レヴァンドフスキの移籍問題はクリアできないが・・・)、今後も苦しい戦いが続くだろう。
ユヴェントスとの1stレグ終了後、メディアの中にはドルトムント有利を推す声も多かった。確かにアウェイゴールを奪った事で、第2戦を1-0で終えてもベスト8に進む事が出来る。
しかし現在の不安定な守備でユヴェントスを無失点に抑えられるほど甘い話は無く、それどころか自分たちがゴールを奪えるかも分からない。第1戦ではキエッリーニが足を滑らした事でロイスがGKと1対1になるチャンスが生まれたが、同じようなミスが何度も起こるとは考えにくい。

その中で、第2戦を前に注目すべきポイントを挙げておこう。第1戦でも同様だったが、第2戦ではドルトムントのサイドバックに注目するのがポイントだ。なぜサイドバックなのか。
ドルトムントの遅攻の欠点を挙げた前編において、縦パスに角度が無いという話をした。スポティッチらCBからのパスに角度は無いが、サイドから中に送るパスには当然角度がついている。あまり目立っていないが、マインツ戦、シュッツトガルト戦、ユヴェントス戦でもサイドバックから良い縦パスが入った際にはチャンスとなっている。
縦パスに角度がついた事で、その後のパスワークが滑らかになっているのだ。ただ、その回数が少ない。しかも私が最も期待していた右サイドバックのピシュチェクが第1戦で負傷してしまった。ドルトムントにとっては暗いニュースとなりそうだ。

そして日本代表の香川についても触れておこう。くさびのパスを受けに来る選手がいない中、中盤でパスを散らしてくれる香川の存在は大きい。得点こそ取れていないが、予想では第2戦は香川をトップ下で起用するはずだ。
第1戦はアウェイという事もあってカウンター重視の布陣で臨んだが、ゴールを奪いにいかなければならない第2戦では香川の存在が必要不可欠なはずだ。第1戦をクロップがどう捉えているかにもよるが、香川かインモービレかの判断になるはずだ。

香川とインモービレはポジションが違うが、恐らく香川をトップ下で起用した際には1トップはオーバメヤンになるはず。そしてインモービレを1トップに据える場合は、恐らく第1戦と同じ2列目の配置となるはずだ。つまり香川はベンチスタートという事になる。
しかし試合展開の中で必ず香川の出場はあると思うので、日本人選手のベスト8入りをかけて応援しよう!!