追懐·あの日あの時あのスタディオン

12〗Stadio Brianteo / モンツァ

ガゼッタを広げたマルペンサ空港◇◇◇◇本日はホワイトデー。先月のヴァレンタインデーはミラノ行きの便に搭乗中。マルペンサ空港に着くと自動認証のパスポートコントロールは待たされることもなく快適。預けた荷物もなく小走りで真っ先に向かったのはハドソンニュースショップ。ガゼッタ·デッロ·スポルト紙を購入する。日本国内で新聞を買ったのは自分の仕事ぶりが地方紙に掲載された三年前。スマフォに頼って、テ

11〗 Stadion Juliska / プラハ

中国企業の成長と溝を深める中韓関係◇◇◇◇◇一昨年プラハでトラムに乗ると、代表チームの面々が広告に。Mini LED 液晶テレビ開発で日本でもその名前が浸透した中国の総合家電メーカー《TCL》。2020年にチェコ代表のプレミアムパートナー企業になったことをアピール。TCLは欧州の拠点をドイツ国内に構えていたので、少々以外に思った

10〗Schnabelholz-Stadion / アルタッハ

ザルツブルクから続く師弟の信頼関係 ◇◇◇◇◇先月のUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメントプレーオフ第二戦の取材は、双方三得点と激しいゴ-ルの奪い合い。手に汗握る展開に欧州最高レベルを充分堪能できた。ピッチサイドで気づいたのが、“日本の至宝” 南野拓実:Takumi Minamino【1995年1月16日生】に注がれる指揮官

9〗Campo de Fútbol de Vallecas / マドリッド

お世話になってます コスタコーヒー ◇◇◇◇◇羽田空港の第三タ-ミナル五階だけでなく欧州各都市の空港内で見掛ける《コスタコーヒー》。イタリア·パルマから移ったコスタ兄弟が1971年創業した地は英国のロンドン。今や欧州各都市の空港でもよく見掛け結構利用もしている。空港のフリ-Wifiの受信状況が悪く、急いでいれば迷うことなくコスタコ

8〗Rhein-Neckar-Arena / ジンスハイム

ドイツは無料 日本はいつになる高速道路無料化◇◇◇◇◇シュツットガルトからフランクフルトへの移動。最も安くあげるならば10ユーロのFlixBusで到着までの時間は三時間半。それでもジンスハイムに立ち寄りたくて、この時は列車を選択。立ち寄る理由はひとつしかない。スタジアム周辺を回って二時間後には駅から列車に乗る。シュツットガルトからの

7〗 Estádio 1º de Maio / ブラガ

古代ローマ帝国 アウグゥストゥス帝の名を冠した古都 ◇◇◇◇◇欧州の伝統的な食べ物でお馴染みのクリスプ·ブレッド。ブレッド=パンなのだが、北欧ではクラッカー状の薄い形状のパンらしきものをそう呼んでいる。一方南欧でクリスプ·ブレッドといえば、まず頭に思いうかべるのはドゥルセソル社の製品。鼻腔を蕩かすのはオレガノの香り。まずはそのまま

6〗GPS Stadium /ニコシア

欧州から風格を漂わせキング帰国  ◇◇◇◇空港にはドラマがある。予期せぬ偶然の再会に大声をあげたり涙を流す人を目にする機会もこの場所では然程珍しくはない。昨年5月の羽田空港第二ターミナル。国際線専用の第三に比べれば運航本数も少なく喧噪から離れて原稿をタイプしていたら見覚えのある御仁が颯爽と通り過ぎる。反射的に携帯のレンズを向けた先

5〗Eduard Streltsov Stadium / モスクワ

酒は飲んでも飲まれて醜態を晒すな ◇◇◇◇◇カバ-写真の缶ビ-ルにはЖигулиの六文字。ジグリ·バルノイェ:Zhiguli Barnoyeはモスクワではかなりポピュラ-なビ-ル。名前の由来はモスクワの新アルバート通りにあったレストラン。醸造技術が発展し品質は向上しても、1968年にこのお店で考案された独自の配合が現在まで引き継が

4〗Bolt Arena / ヘルシンキ

三十七歳で国際試合のピッチに立つ邦人 ◇◇◇◇◇来月の欧州取材日程を組む至福の時間。二月二十日木曜日はUEFAヨーロッパリーグ=ELかカンファレンスリーグ=ECLの何れかになるのは間違いないのだがELは月末にならなければ抽選会が行われない。それに対してECLは先月20日に抽選が済み対戦カ-ド計16試合が確定している。悩んだ末にスロベ

3〗Erve Asito / アルメロ

ベスト16にアルプスの壁 オランダ勢はイタリア北部を越えられるか◇◇◇◇◇UEFAチャンピオンズリーグの新フォ-マット。オランダからはPSVアイントホ-フェンとフェイエノールト·ロッテルダムがベスト16を賭け北イタリアの強豪に挑む。PSVの指揮官はペーター·ボス:Peter Bosz【1963年11月21日生】。ジェフユナイテッド市

2〗Recep Tayyip Erdoğan Stadyumu / イスタンブール

皆が憧れる悠久の都◇◇◇◇◇年が明けたのだからもう来年に迫ってしまった2026年FIFAワールドカップ。連日熱狂と興奮の'22年のカタール大会から早いもので既に三年の歳月が流れている。終了の翌々月に発生したトルコ大地震も記憶も生々しい。元プレミアリ-ガ-のクリスティアン·アツ:Christian Atsu【1992年1月10日生-

1〗Dender Football Complex / デンデルレーウ

ご挨拶◇◇◇◇年が明けて2025年、このサッカルチャーに寄稿して節目の十年迎えた。自身も昨秋に還暦を迎えたから人生の締めくくりを真剣に考える気がしなくもない。新たに書きたいことは山ほどあるのだが、この十年間の粗雑で稚拙な文章をもう一度ブラッシュアップして仕切り直しもする。◇◇◇◇◇あ