1890年に完成したホテルを’93年に再建。’99年からはレストランバ-のドロニング·ルイーズがオープンし夏になると屋外席も賑わう。テラス席のカップルが注文したのはスモークサーモンのサラダ。海老と卵、野菜はアボカドにチェリートマトとミックスレタス、そしてカッテージチ-ズと檸檬も添えられていた。
◇◇◇◇◇

◆◆◆◆◆
ビ-ルの種類も豊富で英仏独にベルギ-と各国の銘柄が揃っていた。デンマーク料理の定番スモーブローは、ライ麦パンに多彩な具材を美しく盛り付けたオープンサンドイッチ。もちろんローストビーフや生ハムも良いがエスビャウならば港で水揚げされた新鮮な魚介類がお薦めなのは間違いないが価格を見て腰がひけた。結局何処の店に入ることもなく、Torvet’s Pavillionのホットドッグを頬張る。価格は六百五十円程度だから、日本のビッグマックよりも高い。ちなみにデンマ-クのMcDonald’sでは現在八百三十円くらい。
◇◇◇◇◇

◆◆◆◆◆
上の写真はオ-プンデ-での無料で貰えたホットドッグ。意外な感じもするがプルサ(ソーセージ)は国民的ソウルフード。
隣国ドイツから本場のフランクフルトが入ってきたのは二十世紀初頭。本家を凌ぐ人気を得るのだが、日本で見るパンにソーセージを挟んでトマトケチャップとマスタ-ドの二色で彩るシンプルなものではない。野菜やチ-ズをトッピングし、ソースも工夫を凝らした各店オリジナル。中でもピクルスとオニオンは欠かせない。
◇◇◇◇◇
スタジアムでも幸福度を考える
◇◇◇◇◇
ノーマンライゼーション提唱者二エルス·バンク·ミッケルセン:Niels Bank-Mikkelsen【1919年3月29日生-1990年9月20日没】の出身国は健康寿命、社会的支援、選択の自由、一人当たりの国内総生産=GDPの統計データを基に算出する幸福度ランキングでは世界第二位のデンマ-ク。労働時間は短いが効率よくがモットー、一人あたりのGDPは日本人より高い。フットボール先進国ではないが、スタジアムの居心地も非常に良い。
◇◇◇◇◇

◆◆◆◆◆
第85話はエスビャウfBのホームスタジアム、ブルー·ウォーター·アレナ。トルヴェット広場から北に2.5kmだから歩いても三十分程度。二つの大きな公園に挟まれたロケ-ション。2004年の新スタンドを増築、08年の改修とスタジアム内外の整備を二段階に分け、の大規模な改修工事を施したことで収容人数は17,442人まで拡張した。パルケン、ブロンビースタディオン、そしてセレスパークに次いでデンマークで四番目に大きいスタジアムとなり、デンマ-ク代表の試合が開催されたこともある。立派な器を持ちながらエスビャウfBの成績は近年芳しくない。2019-20シーズンに降格が決定。翌年の即時昇格は叶わず21-22シーズンにはまさかの三部落ち。二年目かけて二部に復帰し今季もファーストディビジョンで現在五位。
◇◇◇◇◇
閃光を放ったヨーロッパリーグ 日本の守護神を撃ち破る
◇◇◇◇◇
今でこそ精彩を欠いてはいるが、十二年前の13-14シーズンにはUEFAヨーロッパリーグのベスト32に進出している。予選プレーオフでASサンテティエンヌを破ってクラブ史上初の本選へ。レッドブル·ザルツブルク、スタンダール·リエージュ、IFエルフスボリを相手に四勝は称賛に値する。強烈なインパクトを残したのは初戦。敵地で日本代表·川島永嗣:Eiji Kawashima【1983年3月20日生き】の守るゴ-ルをアディショナルタイム五分に抉じ開けると11月の再戦も返り討ちに。
◇◇◇◇◇