Foot ball Drunker 〔139〕visiting 『Andrův stadion』オロモウツ / チェコ

今夜も白熱 EURO2024が見逃せない

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チェコ東部モラヴィアの古都オロモウツ。中世の面影を残す城砦はユネスコの世界遺産にも登録済。バロック時代の『聖三位一体柱』がこの街のシンボル。プラハ大学で哲学の教鞭を執りチェコ民族の精神を啓蒙した共和国の初代大統領トマーシュ·マサリク:Tomáš Masaryk 【1850年3月7日生- 1937年9月14日没】もモラヴィア地方の出身。

UEFA欧州選手権は第一節を終了。本日から二節へと突入する。グループFのポルトガル対チェコ戦は不覚にも涙腺が緩むほどの好勝負で「これぞユーロ」と画面に拍手を贈る。
ポルトガルは前々回2016年フランス大会の覇者。欧州タイトルの奪還を充分に狙える布陣。その栄光を知るクリスティアーノ·ロナウド:Cristiano Ronaldo【1985年2月5日生】とペペ:Pepe【1983年2月26日生】の大ベテランを攻守の軸に据えた3-4-3。残るスタメンフィールドプレーヤーは 英マンチェスターの二大クラブからそれぞれ二名。仏PSGからも同じく二名、ACミラン、バルセロナから各一名と見事な程、欧州五大リーグのトップレベルで振り分けている。ゴールキーパーの選択はペペの同僚=FCポルトでプレーしているアドバンテージか。


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この南欧タレント集団の猛攻に対してチェコ代表の5バックは三位一体ではなく五位一体。時には中盤からもう一人下がり6バックで横に隙間をつくらないベタ引き籠城戦法。前半を0-0で折り返す。辛抱に辛抱を重ね後半17分均衡を破ったのはチェコ。旧東ドイツのライプツィヒでの試合とあってスタンドを占拠したチェコサポーターは狂喜乱舞。これに対してポルトガルベンチは素早い対応、交代とポジションの変更。が奏功し7分後に同点。この後クリスティアーノの僅かに体半分のオフサイドがハイライト。ノーゴールの判定でドローかと思いきやアディショナルタイムでの劇的な逆転弾で終幕。


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この試合を観戦して記憶が掘り起こされた第139話はオロモウツのアンドルーヴ·スタディオン。

カバー写真のチェコ語紙面は週末の国内リーグ結果を報じるDENS紙。日付は2014年4月22日。シグマ·オロモウツとプジーブラムの試合はスコアレスドローだから退場者を出しているアウェーチームからすれば勝利に等しい。結果シグマは12位と低迷しているが、アンドルーヴを訪問したのはその四年後、撮影したのは2018年4月7日HETリーガ23節も対戦相手のFCヴィソチナ·イフラヴァが退場者を出しながら試合もドロー。


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写真の通り、RIGIO JET バスでたったの69チェココルナ=330円の乗車料金でチェコ第二の都市ブルノとの間を運行しているならば乗らない手はない。
2014年までチェコ一部リーグの命名権はビールのガンブリヌスが取得。現在はスロバキアと同じくスポーツベッテイング企業フォルトゥナ。この2017-18シーズンは塗料メーカーHETが冠。


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それでも変わらずスタンドには陽気なオジさん達はガンブリヌスで喉を潤し試合前からご機嫌。麗しい女性をスタンドで目敏く見つけたら間違いなくシャッターを切るのだが、このオジさんは大声で「撮ってくれ!」とアピールしていたので仕方なし。一方迷うことなくレンズを向けたのはすぐ隣に陣取る三つ編みの美人フォトグラファー。