傾向が変わりつつあるエーゲ海のスラブ人たち
◇◇◇◇◇
二年前ぐらいから移住してくる人の数を、出ていく外国人が上回りつつあると宿主が話してくれた。ビザの問題や居住許可証がなければ銀行口座開設ができなくなった効果なのだろう。ここまでロシア文化の色が濃くなるとギリシャ語を学ばなくても不自由なく暮らせるリマソ-ル。小学校で英語クラスで学んでいる子ども達はロシア人が目につくように。また移住者の質にも変化が見られ出した。現在ロシア語を話すウクライナ人やベラルーシ人は若く現代的な西側的な思考の持ち主。柔軟で勤勉な彼らはギリシャ語を学ぶことにも抵抗がない。地元の歴史文化社会に敬意を抱き関心を示す。これらの新しい世代の目にはキプロス人のほうが保守的にうつるのかもしれない。
かつての脱税目的ではなく、ロシアとベラルーシの保守的な軍国主義政権を拒否して自由を求め、キプロス行きの便に搭乗した人々だから保守的でないのは当然。市民として滞在するには筆記試験と、ギリシャ語による面接では歴史/文化/政治に関して(例:キプロス人との交遊関係やトルコによる占領について)答えなければならない。新しい居住許可証を取得できなくなったロシア人家族が2023年から24年にかけてこの島国から去っている。彼らは今何処にいるのだろうか。
今季ブロルソンはAPOELニコシア、ベズスはラルナカの強豪アノルトシス、ココリンはアリスで変わらずプレーしている。
リマソ-ル県のクラサヴァENYイプソナスでは元ロシア代表のDenis Cheryshevデニス·チェリシェフ【1990年12月26日生】が同年齢でかつてディナモ·ミンスクにも在籍したエフゲンブドゥニク:Yevgen Budnik【1990年9月4日生】を含むウクライナ人三人と同じ釜の飯を食っている。地中海に浮かぶ夢の国キプロスでは何が起こっても不思議ではない。
◇◇◇◇◇

◆◆◆◆◆
⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:Evi