39〗Wembley Stadium / ロンドン

2007年に完成した現在の二ュ-ウェンブリ-。旧スタジアムを取り壊して同じ場所に建設された。こちらで印象に残る試合は昨年二月二十五日のカラバオカップ決勝戦。結果を報じるミラー·スポーツ紙面の写真。隣にはASローマを解任されたジョゼ·モウリーニョの記事は英国の月刊誌ワールドサッカー。遠藤航:Wataru Endo【1993年2月9日生】のリバプールでの初戴冠は同胞として素直に喜んだ。旧ウェンブリーに加茂ジャパンの選手達が立ってから二十九年。ウェンブリーで日本人がメダルを首にかけ優勝杯を掲げる日が来るとは感無量。南野拓実:Takumi Minamino【1995年1月16日生】在籍時の2021-22シーズンもレッズはFA杯とEFL杯のカップ戦二冠を達成してはいる。しかし二試合とも南野のプレーをピッチ上で見ることはできなかった。それにしてもファイナルで対峙したのは全てチェルシーでPK戦による決着。その前にタイトルを賭けた赤青対決となると19年UEFAス-パ-カップなのだがイスタンブールでもPK戦まで縺れている。
今季はプレミアを制覇したリヴァプールの遠藤は、二年連続でウェンブリーを体験。ニューカッスルに連覇は阻まれたもののその代わりと言ってはなんだが、日本代表の同僚鎌田大地:Daichi Kamada【1996年8月5日生】がFAカップ決勝に出場、クリスタルパレスの初優勝に大きく貢献した。しかもマンチェスター·シティが相手だから褒むべきかと。
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後方からのビアカップは要注意 降る雨は黄金色

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“鉄の女”と称されたマーガレット·サッチャー:Margaret Thatcher【1925年10月13日生-2013年4月8日没】首相在任時の1985年。スポーツイベントにおけるアルコール等の規制法が施行され、フットボールのスタジアムが見える範囲内での飲酒が禁止された。時間は開始15分前から終了15分後まで。また移動中の特定バス、列車、自動車内での飲酒も禁止とかなり厳しかった。


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最後はハンガリーでのセルフポートレート。この写真ではキャップを被っているが、欧州滞在時はフード付きの上着、冬の取材日と場所によってはニット帽もポケットに入れている。
500ml容量のプラスチック製ビアカップ。定番の透明で軽く薄いタイプに比べ結構な重量。撮影のフォトグラファーはゴール裏に陣取るから不甲斐ない試合内容でゴール裏サポーターの荒れた気配が感じられたら帽子なりフードで頭を隠す。このカップが飛んでくるから頭を保護しなければならない。特に頭髪が薄い方はご用心。これも欧州のスタジアムでは珍しいことではないのだが「それは勘弁」と思うのは、中身が入ったま投げる行為。カップは頭をかすめるだけだったが、服にビールがかかり濡れたまま帰る羽目に。松本隆は『雨のウェンズデイ』で降る雨は菫色と表現したが、欧州のスタジアムに降る雨は黄金色でかなり臭い。〖第二十五話了〗

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