J1に昇格を決めた今シーズン、かなりの大型補強を行ったものの、現在9位と波に乗り切れなかったヴィッセル神戸。
安達亮監督とは契約を延長しないことを決定しており、来季の監督候補として複数のブラジル人監督の名前が挙げられる中、今シーズンアトレチコ・ミネイロを指揮しているレヴィー・クルピ氏と基本合意に至ったようだ。
これまで、現柏監督のネルシーニョ氏を始め、元鹿島監督のオズラルド・オリベイラ氏など日本を知っているブラジル人監督に手当たり次第に声をかけていったというを印象を受ける。
それが同じ戦術的指向である人選であるならばともかく、ここまで名前が挙がっている監督は全てその戦術的指向は全く異なっており、この点を見ても神戸というチームの向おうとしている方向性がまるで分からないというのは、大きな問題ではないだろうか?
また、チームの実質的なオーナーは楽天グループの総裁である三木谷浩史氏であるが、彼は典型的な金も出すが口も出す、そして堪え性のない金満オーナーであるが、レヴィー・クルピ監督は時間をかけてチームを作っていく為、結果が出るまでに時間がかかるという特徴がある。
正直、相性としては最悪の取り合わせなのだが、果たして結果が出るまで我慢できるのかどうか。
選手の補強としては、現在判明している時点で2012年まで在籍していた現川崎の大久保に正式オファーを出している他(成就せず)、現セレッソの扇原や現大宮の家長というクルピの薫陶を受けた選手や現鳥栖の安田理大というテクニシャンなど、多彩な選手獲得に乗り出しているようだ。
果たして、来シーズンの神戸はどのようなチームに仕上がってくるのだろうか?
監督も含め、非常に面白い存在になりそうだ。